紀平梨花、アイスダンス転向で見えた「明るい未来」 怪我を乗り越え1043日ぶりに競技会復帰
フィギュアスケートの全日本選手権(12月19日開幕、東京・国立代々木競技場)のアイスダンス予選会が1日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナで行われた。女子で全日本連覇やグランプリ(GP)ファイナルを制した実績を持つ紀平梨花(トヨタ自動車)が、西山真瑚(オリエンタルバイオ)とのカップルでデビュー。リズムダンス(RD)で59.61点をマークし、2位発進した。櫛田育良(木下アカデミー)、島田高志郎(木下グループ)組が67.19点で首位に立った。

滋賀で全日本選手権予選会
フィギュアスケートの全日本選手権(12月19日開幕、東京・国立代々木競技場)のアイスダンス予選会が1日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナで行われた。女子で全日本連覇やグランプリ(GP)ファイナルを制した実績を持つ紀平梨花(トヨタ自動車)が、西山真瑚(オリエンタルバイオ)とのカップルでデビュー。リズムダンス(RD)で59.61点をマークし、2位発進した。櫛田育良(木下アカデミー)、島田高志郎(木下グループ)組が67.19点で首位に立った。
公式戦デビューの“りかしん”に、午後10時過ぎまで残った観客から大歓声が降り注いだ。紀平は上がピンク、下が黒、西山が上下黒の衣装で登場。ツイズルなどで息の合った演技を見せ、RDで初スコアを刻んだ。
右足首の故障で2022年12月24日の全日本選手権フリーを最後に競技会から遠ざかっていた紀平。1043日ぶりの勝負のリンクで、西山と懸命に舞った。
「3年ぶりの大会プラス、アイスダンスの初試合でドキドキの大会だったけど、落ち着いて楽しく滑れた」
紀平は全日本連覇など女子の最前線を走っていたが、21年の右足首負傷でキャリアが暗転。22年北京五輪を断念した後も回復が遅れて23~24年、24~25年と2シーズン続けて全休していた。
9月29日にアイスダンス転向を電撃表明。「怪我が完全に治らなくて明るい未来が見えない気持ちで過ごしていた。アイスダンスを始めて明るい未来が見えてきた」と話す紀平。西山は「(紀平は)この1か月めちゃくちゃ努力していた」と評価し、カムバックとデビューに「おめでとう」の気持ちを込めて抱きしめた。
2日にはフリーダンスが待つ。紀平が「練習してきたことを1つずつ出せたら」と言えば、「落ち着いて、ダンスを楽しむことをモットーにやってきた。それを体現できるように」と西山。2人で“りかしん”の物語を紡いでいく。
(THE ANSWER編集部)
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