ワールドシリーズ第4戦

　米大リーグ・ドジャースは28日（日本時間29日）、本拠地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ（WS）第4戦に2-6で敗れ、通算2勝2敗となった。大谷翔平投手は「1番・DH兼投手」で先発出場。WS初登板で7回途中まで投げて6安打4失点、6奪三振1四球だった。大谷降板後、救援陣が抑えられず4失点。リリーフ登板した左腕バンダは「やるべきことを成し遂げないといけない」と戒めた。

　大谷は1-0の3回、ゲレーロJr.に逆転2ランを被弾。その後、3イニング無失点で7回のマウンドへ。だが、バーショに右前打、クレメントには二塁打を打たれ、無死二、三塁のピンチを招いたところで降板。その後の継投が裏目となり、2番手のバンダはヒメネスの適時打で失点、さらに1死から内野ゴロの間に失点を重ねた。さらに、3番手のトライネンもビシェット、バージャーに連続適時打を浴び、5点ビハインドに広がった。

　米カリフォルニア州地元局「スポーツネット・ロサンゼルス」公式Xは、救援に失敗したバンダの囲み取材コメントを公開。ブルージェイズ打線について「コンタクトが上手い。バットにボールを当ててインプレーにするのが上手いんだ。今夜やっていたようにね」と手を焼いたことを明かし、「投げるべき球をキチンと投げて、やるべきことを成し遂げないといけない」と、反省の弁を述べた。

　通算成績は2勝2敗のタイとなり、優勝決定は最短で敵地での第6戦に持ち込まれた。今後はプレッシャーとの戦いにもなるが、「他の試合と同じように扱うこと。大げさにしてはいけない。そうしてしまうと、プレッシャーで押しつぶされてしまうだろう」と語り、前を見据えた。