BMX内野洋平が10度目世界王者に! ラスト20秒で新トリック成功「自分でも痺れた」
ストリートスポーツの世界大会「ARK LEAGUE 2019」は28日、神奈川県寒川町のさむかわ中央公園で大会2日目を迎え、BMXフラットランドの「FLAT ARK」で内野洋平が大会4度目の優勝を果たした。決勝の大一番でニュートリックを決め、平成最後の世界大会で見事、通算10度目の世界タイトルを獲得。大会オーガナイザーも務める内野は「決勝のラスト20秒は自分でも痺れました」と喜びを爆発させた。
「FLAT ARK」決勝で前回王者プレボストを撃破
ストリートスポーツの世界大会「ARK LEAGUE 2019」は28日、神奈川県寒川町のさむかわ中央公園で大会2日目を迎え、BMXフラットランドの「FLAT ARK」で内野洋平が大会4度目の優勝を果たした。決勝の大一番でニュートリックを決め、平成最後の世界大会で見事、通算10度目の世界タイトルを獲得。大会オーガナイザーも務める内野は「決勝のラスト20秒は自分でも痺れました」と喜びを爆発させた。
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念願の王座奪還を果たした。決勝で対戦したのは、ディフェンディング王者のジャン・ウィリアム・プレボスト(カナダ)。190センチを超える高身長と長い手足を持つプレボストは、持ち時間2分30秒の中で、BMXの後輪でバランスを取りながら立たせた車体を高速で回転させたりフリップさせたりするなど、安定感のあるパフォーマンスで着実にトリックを決めていった。
対する内野も、代名詞とも言えるリアタイヤを巧みに使ったパフォーマンスを披露。リアタイヤで車体を立たせたままコマのように高速回転させるなど、最初のトライで30秒を超える難易度の高いルーティンを成功させたが、その後はペダルに足を乗せたままリアタイヤ一つでバランスを取りながら、小さくジャンプする間に車体をフリップさせてペグの上に着地するというニュートリックに何度もトライ。あと一歩で成功というところまで迫るも、持ち時間だけが過ぎていった。
プレボストが先に持ち時間を使い果たし、残るは内野のパフォーマンスのみ。ナイター照明の当たる屋外特設ステージに大きな声援が飛ぶ中、それまで見せていた笑顔から真剣な表情に変えた内野は、持ち時間最後の20秒でニュートリックに挑戦。最後の最後で神懸かり的な集中力を発揮し、見事成功させると、会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。
ジャッジ5名による判定では、プレボストがバラエティ点を獲得したものの、内野がディフィカルティー点、クリエイティビティー点、ベストコンボ点、そして総合点で上回り、4対1と圧勝。36歳ベテランが10度目の世界タイトルで平成を締めくくり、「最高ですね!」と笑顔を弾けさせた。