明暗分かれた大阪桐蔭Wエース 指名漏れ、育成断り…明かされたプロ直訴の経緯「高校から…」
プロ野球ドラフト会議が23日に都内で行われた。大阪桐蔭高のダブルエース・森陽樹、中野大虎(だいと)両投手が大阪府大東市の同校で吉報を待ち、森はオリックスから2位指名を受けた。一方の中野は、会見場に姿を見せず。支配下指名終了後に取材に応じた西谷浩一監督は「育成はお断りしている。この先は何も決めていません」と状況を明かした。

2025年プロ野球ドラフト会議
プロ野球ドラフト会議が23日に都内で行われた。大阪桐蔭高のダブルエース・森陽樹、中野大虎(だいと)両投手が大阪府大東市の同校で吉報を待ち、森はオリックスから2位指名を受けた。一方の中野は、会見場に姿を見せず。支配下指名終了後に取材に応じた西谷浩一監督は「育成はお断りしている。この先は何も決めていません」と状況を明かした。
歓喜の瞬間に姿はなかった。
支配下指名終了後の午後7時20分、すっかり日が暮れて真っ暗な校庭で3年生部員から胴上げされた森。笑顔で宙を舞ったが、その場に中野はいなかった。会場では、森の指名後も関係者たちがソワソワしながら、吉報を待ち続けたが結局、名前は呼ばれず。
西谷監督は「育成はお断りしている」とし、育成の指名を待たずして今回は指名漏れとなったことを明言。「(支配下の指名が終わった瞬間に)ありがとうございます、と。自分の中で踏ん切りをつけたんだと思います」と中野の姿を振り返った。
1年春の練習試合で149キロをマークし、スーパー1年生として話題となった中野は、森と共に1年秋からベンチ入り。2年夏の甲子園では初戦・興南戦で先発を担い、4安打完封勝利をあげた。今夏は主将兼エースとしてチームを引っ張ったが、府大会決勝で東大阪大柏原戦に延長10回に2失点して、甲子園出場を逃した。9月には侍ジャパン高校日本代表としてU-18・ワールドカップにも出場。準優勝に貢献していた。
プロ志望届を出した経緯を「社会人や大学も勧めたが、本人が強い気持ちをもって高校からプロにいきたいと言った」と説明した西谷監督。ふと穏やかな表情を見せると「明日からはまたしっかりとやってくれると信じています」と、教え子の心境を慮った。
報道陣から中野について問われた森は、それまでの笑顔から一転、真剣な表情に。「お互い切磋琢磨してきたので、プロの舞台で、もう一度同じ舞台でやりたいと思います」とキッパリと言い放った。1年秋には共に公式戦デビュー。2年秋には森が、3年の春からは中野が背番号1をつけ、名門のエースの座を分け合ってきた。仲間として、ライバルとして、3年間共に高め合った中野を、プロの舞台で待つつもりだ。
(梅本 タツヤ / Tatsuya Umemoto)
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