東大・渡辺向輝は引退「一般企業に就職」 ドラフト指名漏れ、父・俊介氏に続けず「実力不足を痛感」
プロ野球のドラフト会議が23日、都内のホテルで行われ、東京六大学リーグの東大からも2選手がプロ志望届を提出。渡辺向輝投手、酒井捷外野手が吉報を待ったが、無念の指名漏れとなった。全選手の指名が終了した後、大久保裕監督が報道陣に「お集まりいただいたのに申し訳ありません」とコメントした。渡辺は自身のSNSで、野球を引退して一般企業に就職すると明かした。

ドラフト会議
プロ野球のドラフト会議が23日、都内のホテルで行われ、東京六大学リーグの東大からも2選手がプロ志望届を提出。渡辺向輝投手、酒井捷外野手が吉報を待ったが、無念の指名漏れとなった。全選手の指名が終了した後、大久保裕監督が報道陣に「お集まりいただいたのに申し訳ありません」とコメントした。渡辺は自身のSNSで、野球を引退して一般企業に就職すると明かした。
渡辺は東京・海城高出身で、今夏は大学日本代表候補入りしたアンダースロー右腕。父はロッテやWBC日本代表で活躍した俊介さんだ。浮き上がるような独特の軌道のスライダーを武器に、3年秋には法大戦で完投しリーグ初白星を挙げた。支配下指名をプロに進む条件に挙げており、指名がなかった場合は野球をやめる意向だ。
酒井は仙台二高出身。2年秋には打率.316でリーグのベストナインに輝き、同年冬の日本代表候補合宿にも召集された。順位にかかわらず、育成指名でもプロに進む意向を明らかにしていた。
東大の選手がドラフト指名を受ければ、2017年に日本ハムから7位指名された宮台康平投手以来、8年ぶりだった。報道陣およそ30人が集まったが、指名はなかった。会場に選手は姿を見せず、大久保監督は「集まっていただいたのに申し訳ありません。本人たちも悔しい思いをしていると思いますが、週末には法政戦があります。思いをぶつけて、神宮でもうひと暴れしてもらいたい」と語った。
渡辺は自身のXで「残念ながらドラフトで指名を受けることはできませんでした。自分なりにさまざまな試行錯誤を重ねてきましたが、指名という形で結果を出すことができず、自分の実力不足を痛感しております」と報告。今後については「野球を引退し、来春からは一人の未熟な人間として一般企業に就職し、社会に出ることになります」と明かした。
「野球を通じて多くの学びを得られたこと、そして東京六大学野球という伝統あるリーグでプレーさせていただいたことへの感謝を胸に次のステージで頑張ります。今週末の法政戦が野球人生最後の登板になります。ぜひ神宮球場に足を運んでいただけると幸いです」とも記した。
(THE ANSWER編集部)
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