225億円カリーの適正年俸は90億円? キングが驚きの主張「5年450億を手にすべき」
1チーム当たりの年俸上限は119億円…サラリーキャップ制にレブロン不満?
レブロンはカリーの適正年俸は8000万ドル(約90億円)とし、新たに更改した額の2倍以上の金額こそがふさわしいと考えている。
NBAなど米国のメジャースポーツは各チームの競争力を均等に保つ試みとして、リーグ全体の収入に応じ、年俸の上限を設定する「サラリーキャップ制」を導入。昨年12月にNBAのオーナー側と選手会が新たな労使協定を結び、来季は1チーム当たりの年俸総額は9909万3000ドル(約119億円)が上限に設定され、これを超える場合はリーグからチームに贅沢税が課されることになる。
NBAは大手スポーツネットワーク「ESPN」と年間26億6000万ドル(約3000億円)のテレビ放映権を結んだことで、リーグと各チームは入場料など、潤沢な資金を手にすることできる。
オーナー側はサラリーキャップで選手の年俸を抑えることが可能になる一方、本気でタイトルを狙うには、開幕直前にケビン・デュラントを獲得したウォリアーズのように、スーパースターをかき集める必要がある。サラリーキャップを大きく超過したクラブは莫大な贅沢税の支払いを余儀なくされることになる。
レブロンは2010年から14年のマイアミ・ヒート時代、悲願のファイナル優勝を果たすために、サラリーキャップを考慮し、ウェイド、ボッシュとともに自ら年俸を削減。カリーもこれまで4年4400万ドル(約49億円)というスーパースターとして“格安”の年俸でプレーしていた経緯もあった。
「サクリファイス(自己犠牲)」を常々口にしていたレブロンだが、カリーの適正年俸は90億円と主張するあたり、現行のサラリーシステムに対する選手の不満は大きそうだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer