“生”で見た大相撲にロンドン衝撃「誰もがとても興奮していた」 あまりの速さに困惑する観客も…英紙レポート
大相撲の英国ロンドン公演が15日(日本時間16日)、ロイヤル・アルバート・ホールで始まった。現地会場は超満員に。英紙「ガーディアン」は、ほとんどのファンが初めて生で体感するその魅力と衝撃を「ロンドンのショーケースで相撲のスターたちが力、緻密さ、そして壮観さのバランスを示す」という見出しで詳細に伝えている。

大相撲の英国ロンドン公演が開幕
大相撲の英国ロンドン公演が15日(日本時間16日)、ロイヤル・アルバート・ホールで始まった。現地会場は超満員に。英紙「ガーディアン」は、ほとんどのファンが初めて生で体感するその魅力と衝撃を「ロンドンのショーケースで相撲のスターたちが力、緻密さ、そして壮観さのバランスを示す」という見出しで詳細に伝えている。
1871年開場の歴史を誇り、英国で音楽の殿堂とも呼ばれる劇場ロイヤル・アルバート・ホールに設置された土俵で繰り広げられる熱戦を、ガーディアンは「34年ぶりに日本国外で開催された初の公式相撲トーナメントで、熱狂した観衆がその雰囲気に浸った」と伝えた。
会場には企業関係者や外交官に加えて、多くの相撲ファンが駆け付けたようで、中には「90年代初頭にチャンネル4で放送されていたこのスポーツに初めて夢中になった髭を生やした大柄な男性」や「頭からつま先までコム・デ・ギャルソンで固めた華奢な若い女性」、「お気に入りの力士の写真で飾られた横断幕を掲げた中年のサラリーマン」らが訪れ、「誰もが喜び、とても興奮していた」という。
同記事では、相撲の魅力について「楽しみの多くは儀式の細部にあり、観衆は四股で高く足を上げる力士に歓声を送り、土俵の遠くまで塩を撒く派手なパフォーマンスを見せる力士に笑い声をあげる」と紹介。一方で、初見で見る取り組みの難解さには観客たちも悩まされているようだ。
「力士たちが構え、そこから一気に動き出すため、テンポはゆっくり、ゆっくり、そして非常に速くなる。すべてがあまりに速く起こるため、勝者がどのような技とひねりの組み合わせを使ったのかを正確に見分けることはほぼ不可能で、序盤の取組はほんの数秒で終わる」
記事によると、取り組み内容を観客に分かりやすく伝えるために、会場内ではJSAのYouTube番組「Sumo Primetime」の司会を務めるヒロ・モリタ氏による解説をイヤホンを通じて楽しめるサービスが提供されている。「力士を呼び出すために使われる木の拍子木のカチカチという音と、土俵上でぶつかり合う肉体の重低音の響きと衝撃音の合間に、会場は彼の楽しげな解説の声で活気づく」と、ロンドン公演ならではの楽しみ方を紹介していた。
大相撲のロンドン公演は1991年以来34年ぶりで、19日まで行われる。
(THE ANSWER編集部)
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