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あわや卓球日本に大金星献上「実力が非常に近づいている」 中国卓球界は高齢化…母国メディアが憂慮

卓球団体戦のアジア選手権が14日、インドで行われ、男子準決勝で日本は中国に2-3で敗れた。2試合先取して最強国を追い詰めたものの、大逆転を許して金星ならず。中国メディアは、母国代表が苦戦した背景言及。「中国と日本の男子チームの実力はすでに非常に近づいているのだ」と主張している。

張本智和【写真:World Table Tennis提供】
張本智和【写真:World Table Tennis提供】

卓球・アジア選手権

 卓球団体戦のアジア選手権が14日、インドで行われ、男子準決勝で日本は中国に2-3で敗れた。2試合先取して最強国を追い詰めたものの、大逆転を許して金星ならず。中国メディアは、母国代表が苦戦した背景言及。「中国と日本の男子チームの実力はすでに非常に近づいているのだ」と主張している。

 壮絶な死闘の末に、日本男子が散った。

 世界ランク4位のエース・張本智和が、第1試合で同7位の梁靖崑をフルゲームの末に3-2で撃破。第2試合も全日本王者で世界ランク16位の松島輝空が、同1位の王楚欽を3-2で破る大金星で、中国を追い詰めた。

 だが、ここから中国が底力を発揮。第3試合で世界31位の篠塚大登が同2位の林詩棟に2-3で敗れると、第4試合は張本が王楚欽に2-3で屈し、最終第5試合でも松島が梁靖崑から先に2ゲーム奪ったものの、逆転された。

 全5試合フルゲームで、4時間を超える大死闘の末、日本は惜しくも敗戦。しぶとく勝利した中国だが、母国メディア「SOHO」は「アジア卓球選手権 中国男子卓球が団体戦で危ない目に遭ったのはいったいなぜか」と見出しを打ち、記事を掲載。薄氷を踏む戦いぶりになった要因に焦点を当てている。

 記事では「第一に、中国男子団体には明らかに、数年前までの勢いはないことを認めなければならない」と指摘。過去の対戦成績で林詩棟は張本に苦戦を強いられ、梁靖崑も松島と実力が拮抗している事実を踏まえ「つまり、中国と日本の男子チームの実力はすでに非常に近づいているのだ」と主張した。

 選手層の薄さも懸念点の1つとし、「中国男子団体が強敵と対戦するとき、中国チームにはすでにほぼ“予備の選手”はいないのだ。現時点で、王楚欽、梁靖崑、林詩棟に代われる選手がいない。この事実自体が危険信号である」と警鐘を鳴らした。

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