111球完投・山本由伸に同僚絶賛の嵐 カーショー&キケに驚きゼロ、相棒は「今夜は最高の効率」
米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手は14日(日本時間15日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発登板。9回1失点でメジャー初完投をマークし、チームを5-1の勝利に導いた。111球の熱投。ポストシーズン(PS)の完投勝利は球団21年ぶりの快挙で、試合後には同僚たちからも絶賛が相次いだ。

ロバーツ監督も「彼が一番の選択肢」
米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手は14日(日本時間15日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発登板。9回1失点でメジャー初完投をマークし、チームを5-1の勝利に導いた。111球の熱投。ポストシーズン(PS)の完投勝利は球団21年ぶりの快挙で、試合後には同僚たちからも絶賛が相次いだ。
山本は初回、チョウリオに先頭打者ホームランを被弾。しかし見事に立て直す。5回まで毎回走者を背負ったものの、7回まで89球と球数少なく進めた。8回、9回もきっちり無失点。最後は空振り三振で完投し、ドジャースを勝利に導いた。3安打1失点、7奪三振。四球も1つだけの快投だった。
敵地で大きすぎる2連勝。まさにエースの投球で、同僚たちからも絶賛の言葉が溢れた。米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」や、米専門メディア「ドジャース・ネーション」などが相次いでSNSで伝えている。
バッテリーを組んだウィル・スミス捕手は「狙った通りに投げていた。有利なカウントに持って行くことができた」と投球を評価。「早いカウントで弱い当たりを打たせたり、三振を奪うこともできた。今夜は最高に効率よく投げていたよ。本当に特別な登板だった」と文句なしの投球を称えた。
左翼手キケ・ヘルナンデスは「驚いたと言いたい所だけど、驚いてはいないよ」とコメント。その理由について「僕たちはシーズンを通してずっと見てきたからね。彼が調子いい時は試合を完全に支配することができる。ストライクゾーンを隅々まで突いて、ストライクを取ることができる球種を色々持っている。ボールゾーンからストライクになったり、ストライクゾーンからボールになる球で相手のバランスを崩すこともできるんだ」と変幻自在の投球はもはや見慣れたものだと表現した。
今季限りで引退する大投手クレイトン・カーショーは「(エースは)全員だ。全員だよ。それは分かっていたから驚くことではないね。みんな健康になったから驚きはない。ずっと素晴らしい投球をしている」と先発陣を絶賛。前日8回無失点と快投したブレイク・スネル投手にも触れ「スネルの昨日の投球は、あれ以上はないと思ったけど、ヤマが今日やったことはアメージングだ」と衝撃を受けた様子だった。
「彼(山本)とスネルは複数の球種を投げたいゾーンに投げていた。スプリット、カーブ、シンカー、カッター、フォーシーム、全ての球に対応するのは難しい。昨夜のブレイクはチェンジアップ、スライダー、カーブ、速球を狙ったところに投げていたから(打者が)すべてカバーするのは不可能だ。彼らの球質は信じられないほど素晴らしいし、試合を通してそれを維持して、コマンド(制球)も衰えず、狙ったコースを外さなかった。だからこのような結果になったんだ」
メジャー通算223勝のカーショーも、手放しで称える快投だった。山本に9回まで任せたデーブ・ロバーツ監督は会見で「今年、彼は私から本当の自信を得ている。3巡目の打順で90球になった時点でも、彼が一番の選択肢だと自分でも自信を持っている」などと信頼を口にしていた。
(THE ANSWER編集部)
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