山本由伸、驚異の記録ラッシュ 「日本人初」「71年ぶり2人目」「バーランダー以来」…歴史に刻んだPS完投
米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手は14日(日本時間15日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発登板。9回1失点でメジャー初完投をマークし、チームを5-1の勝利に導いた。ポストシーズン(PS)の大舞台で見せた111球の熱投で、驚異の記録ラッシュとなった。

リーグ優勝決定シリーズ第2戦
米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手は14日(日本時間15日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発登板。9回1失点でメジャー初完投をマークし、チームを5-1の勝利に導いた。ポストシーズン(PS)の大舞台で見せた111球の熱投で、驚異の記録ラッシュとなった。
山本は初回、チョウリオに先頭打者ホームランを被弾。この試合の第1球を仕留められた。しかし見事に立て直す。5回まで毎回走者を背負ったものの、7回まで89球と球数少なく進めた。8回、9回もきっちり無失点。最後は空振り三振で完投し、ドジャースを勝利に導いた。3安打1失点、7奪三振。四球も1つだけの快投だった。
米大リーグのポストシーズンで完投勝利をマークした日本人投手は、山本が初めて。ほかにも米スポーツ専門局「ジ・アスレチック」のドジャース番ファビアン・アルダヤ記者のXでは、ドジャースの投手がポストシーズンで完投したのは、2004年の地区シリーズでホセ・リマが達成して以来21年ぶりの快挙だと伝えられた。
メジャー全体で見ても、ポストシーズンの完投は8年ぶりだった。MLB公式のサラ・ラングス記者のXでは、前回は2017年ア・リーグ優勝決定シリーズで大投手ジャスティン・バーランダー(アストロズ)がヤンキース相手に達成していると伝えられた。
打ち立てた記録はこれだけではない。ラングス記者は別の投稿で「同じシリーズ内で先発が連続で8回以上投げたのは、2010年ワールドシリーズのジャイアンツ(第4・5戦でバムガーナーとリンスカム)以来、初である」などと記した。第1戦で8回無失点と好投したスネルとのコンビでも注目された。
さらに、米国のデータ提供会社「オプタスタッツ」公式Xでは71年ぶり2人目の珍記録も紹介された。ポストシーズンで先頭打者ホームランを打たれながら、その後無失点で完投したのは1954年ワールドシリーズ第2戦、ジャイアンツのジョニー・アントネッリ以来だったという。
山本はレギュラーシーズンでは173回2/3を投げて12勝8敗、防御率2.49、201奪三振とチームのエースとして活躍。リーグ優勝決定シリーズという大舞台で完投し、ブルペン陣を休ませる大仕事をやってのけた。
(THE ANSWER編集部)
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