ド軍救援陣に「ぜひ理解してほしい」 大谷翔平が示した“教訓”、56発男抑え込んだ裏側
米大リーグのドジャースは4日(日本時間5日)、敵地フィラデルフィアで行われたフィリーズとの地区シリーズ第1戦に5-3で先勝した。先発マウンドに立ったのは大谷翔平投手。6回まで3安打3失点、9奪三振という快投には、チームの弱点とされるブルペン陣が見習うべき部分が多かったという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が伝えている。

米メディア伝えたドジャース投手陣の変化「予測できない投球」
米大リーグのドジャースは4日(日本時間5日)、敵地フィラデルフィアで行われたフィリーズとの地区シリーズ第1戦に5-3で先勝した。先発マウンドに立ったのは大谷翔平投手。6回まで3安打3失点、9奪三振という快投には、チームの弱点とされるブルペン陣が見習うべき部分が多かったという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が伝えている。
同メディアはファビアン・アルダヤ記者による「ドジャース詳細:テオスカー・ヘルナンデスの本塁打を別角度から、投球プランなど」と題した試合の分析を掲載。この中で、大谷がシーズン中とは全く違った配球をしたことに触れている。一例として挙げたのは、初回先頭のターナーに高目のスライダーから入り、見逃しのストライクを奪ったこと。フィリーズは「オオタニの今季14回の先発で初球はすべて速球だったので、彼は他の球種を投げるはずがないと」と思っていたという。
チームの戦略としての配球だったようで、ロバーツ監督も「彼らには速球を甘く見させないようにしないといけない。彼らは打てる場所を狙い、球速も予測している。そして、相手を常に予測させ続けなければいけない。予測できる投球ばかりではダメだ。昨日は予測できない投球をするという点で、すばらしい仕事ができたと思う」と話したという。
ほかにも、この日のドジャースが見せた投球の組み立てには、フィリーズの予測を外す要素があった。積極的にストライクを投げ込んでいったのがそれだ。記事は「カイル・シュワーバーやブライス・ハーパーのような打者に対して、ストライクゾーンを通る球を投げる方がうまくいくと考えるのは普通に考えると逆だが、それをドジャースは実行したのだ」と伝えた。
ターナーからシーズン56本塁打したカイル・シュワーバー外野手、ブライス・ハーパー内野手と並ぶフィリーズの1~3番は、合計11打数1安打に終わった。記事は大リーグの統計サイト「ベースボール・サバント」の統計を紹介。ドジャースのストライクゾーン内への投球割合が、レギュラーシーズンの平均50.7パーセントから53.3パーセントに上がっていると指摘。シュワーバーはストライクゾーン内の11球のうち、7球を空振りしたという。
そして記事は、この大谷の投球を、チームの弱点とされているリリーフ陣にぜひ見習ってほしいとしている。「これはドジャースがここ数週間、繰り返し伝えようとしてきたメッセージだ。そしてブルペンの投手たちにもぜひ理解してほしい教訓はこうだ:自分たちの球の質を信じて、ストライクゾーンで相手打者に堂々と勝負しろ、ということだ」。
ロバーツ監督も「私たちと相手チームは非常に似ている。お互い鏡のような関係だ。攻撃面で言えば、相手投手が四隅を狙いすぎてカウントで不利になると、私たちや相手のような打線はそこで得点を稼ぐんだ」「ストライクゾーンで積極的に勝負しなければならない。打者が有利なカウントを作ると調子が上がってしまう。ほとんどの打者以上にね」と口にしている。
(THE ANSWER編集部)
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