フィリーズとの地区シリーズ第1戦に勝利

　米大リーグ・ドジャースの佐々木朗希投手は4日（日本時間5日）、敵地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第1戦の9回に登板した。二塁打を1本打たれたものの、きっちり無失点で自身初セーブをマークした。試合は5-3でドジャースが大事な初戦を勝利。佐々木の登板前、先輩・大谷翔平が見せた行動にネット上でも称賛が集まっていた。

　9回2死で打席に立った大谷。この直前から、ドジャースベンチは少し慌ただしかった。8回を投げていたベシアが次の回に備えてベンチにいたものの、佐々木の登板が決定。佐々木はイニング中に急ピッチで準備を始めていた。

　打席の大谷はバントの構えを見せるなど、じっくり球を選んで四球で出塁。結果的に佐々木が登板の準備に充てる時間が増えた。中継したNHKで解説していた小早川毅彦氏は「大谷選手が時間作ってくれたので助かりましたよね」と称えていた。試合後、佐々木は中継インタビューで登板を告げられたのは直前の攻撃の1死からだったと説明。「ちょっとビックリはしたけれど、走者1人出て時間があったので、自分のペースで作りました」と舞台裏を明かしていた。

　先発して6回3安打3失点と好投し、勝利投手になった大谷。米専門メディア「ドジャース・ネーション」が公式YouTubeに公開した試合後会見では「（9番を打つ）ウィル（スミス）の打席くらいで朗希が（肩を）作り始めていたので、監督から時間を稼いでほしいというオーダーが出ていましたし、そういう意味ではいいフォアボールになったのかなと思います」と口にしている。

　X上のファンも「大谷が作った時間はデカかった」「ちゃんと時間作った大谷さん凄いよ」「大谷が一瞬見せたあのバントは、時間稼ぎだったんじゃって思うと…グッとくるものがあるわなぁ」「おかしなことをするなと思ったら」「確かに2ボールでタイム挟んだり変わった動きが多かった」「こんな偉大なバッターがフォアザチームしてくれるの強すぎる」などと反応していた。