フィリーズとの地区シリーズ第1戦

　米大リーグ・ドジャースの佐々木朗希投手は4日（日本時間5日）、敵地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第1戦の9回に登板した。二塁打を1本打たれたものの、きっちり無失点で自身初セーブをマークした。試合は5-3でドジャースが大事な初戦を勝利。佐々木の登板前、大谷の打席にNHK解説の小早川毅彦氏も絶賛していた。

　9回2死で打席に立った大谷。この直前から、ドジャースベンチは少し慌ただしかった。8回を投げていたベシアが次の回に備えてベンチにいたものの、佐々木の登板が決定。佐々木はイニング中に急ピッチで準備を始めていた。

　打席の大谷はここでじっくり球を選び、四球で出塁。結果的に佐々木が登板の準備に充てる時間が増えた。中継で解説していた小早川氏は「佐々木投手が準備する時間を作ってますね」と指摘。四球にも「大谷選手が時間作ってくれたので助かりましたよね」と称えていた。

　先発して6回3安打3失点と好投し、勝利投手になった大谷。佐々木が三振を奪った際にはベンチで興奮気味に喜んでいた。二塁打を1本許しながらゼロに抑えた佐々木は、その後のインタビューで登板を告げられたのは直前の攻撃の1死からだったと説明。「ちょっとビックリはしたけれど、走者1人出て時間があったので、自分のペースで作りました」と舞台裏を明かしていた。