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16歳清水空跳、国スポ決勝進出! 準決勝で独走10秒29、決勝は「優勝と欲をいえば10秒0台を」

第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は4日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで第2日が行われ、少年男子A100メートル準決勝に高校日本記録保持者で東京世界陸上代表・清水空跳(石川・星稜高2年)が出場。10秒29(追い風0.4メートル)で5日に行われる決勝に進出を決めた。

少年男子A100メートル決勝に進出を決めた清水空跳【写真:中戸川知世】
少年男子A100メートル決勝に進出を決めた清水空跳【写真:中戸川知世】

国民スポーツ大会陸上第2日

 第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は4日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで第2日が行われ、少年男子A100メートル準決勝に高校日本記録保持者で東京世界陸上代表・清水空跳(石川・星稜高2年)が出場。10秒29(追い風0.4メートル)で5日に行われる決勝に進出を決めた。

 この日は朝から強い雨が降る悪コンディション。午前に行われた予選で、清水は大外9レーンから力強い走りで10秒61(向かい風1.1メートル)の組1着で突破。レース後は「気温が低くて雨の中でのレースなので、少し動きが小さくなって思い通りに走ることはできなかったけど、まず1本目なのでしっかりと修正したい」と話した。

 そして、3時間後に行われた準決勝。ほぼ雨はやんだものの、気温が低い状況ながら抜群のスタートで反応するとグングン後続を突き放した。2着以下に0秒25をつける圧勝。10秒29の組1着で決勝に駒を進めた。準決勝後のレース後は「準決勝まで怪我なく持ってこられたことは良かった。10秒2台を目標にしていたのでそこもクリアできたので良かった」と息を弾ませた。

 改めて、今大会のテーマについて「1番は冬季にしっかり繋げて、怪我なく終えること。優勝と欲をいえば(10秒)0台を狙いたい」と明かした清水。「今日は寒い中であまり良くない状態でのレースだった。明日は自分の1番の走りをして、1番の目標である優勝と0台を目指して走りたい」と10秒0台への想いを繰り返して口にした。

 7月のインターハイで「10秒00」の高校日本新記録を樹立して優勝し、一躍、陸上界注目の的になった16歳。9月の東京世界陸上もリレーメンバーに選出されたが、4×100メートルリレーの予選、決勝ともに出番はなかった。

 大会後は息つく間もなく、U20東アジア選手権(香港)に出場。27日に男子100メートル決勝を走り10秒30(追い風0.2メートル)をマークして銀メダルだったが、帰国を挟み、すぐさま滋賀に乗り込んでくる強行軍だった。

 前戦から中5日で出場した前日の成年少年男子共通4×100メートルリレーは石川の1走を務め、予選敗退となったものの、8レーンを走った同じく東京世界陸上代表・小池祐貴(北海道)と先頭争いを演じてバトンを渡した。

(THE ANSWER編集部)


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