パドレス指揮官が“誤審騒動”に苦言「試合を左右する」 「身の毛がよだつ酷い判定」と米で物議
米大リーグのポストシーズンはワイルドカードシリーズが進行中だ。2日(日本時間3日)に行われたカブス-パドレス戦では、勝負どころの9回に“誤審騒ぎ”が発生。パドレスのマイク・シルト監督も試合後の会見で「試合を左右する一球だった」と苦言を呈している。

2点を追う9回、大きく外れたボールで三振の判定
米大リーグのポストシーズンはワイルドカードシリーズが進行中だ。2日(日本時間3日)に行われたカブスーパドレス戦では、勝負どころの9回に“誤審騒ぎ”が発生。パドレスのマイク・シルト監督も試合後の会見で「試合を左右する一球だった」と苦言を呈している。
パドレスは3点を追って迎えた9回、先頭のメリルが右中間へ本塁打し1-3と反撃。続く33歳のベテラン、ボガーツはフルカウントから見逃し三振に倒れた。ただ、外角低めへのボールは、中継画面に表示されるストライクゾーンからも大きく外れており、ボガーツはストライクのコールに、驚きのあまり打席でしゃがみ込むほどだった。
マイク・シルト監督が試合後、このプレーについて語った内容をパドレスの地元ラジオ局「97.3 The Fan」が公式Xに投稿している。指揮官は「私には低く見えた。ただ、よく見えなかったし遠いから」と一歩引いた立場だが、ボガーツの反応には思うところがあったようだ。
「しかし何より重要なのは、ボガーツ自身が低いと思ったこと。彼は際どい判定に大げさに反応する選手ではない。あれは大きな一球であり、試合を左右する一球だった。同点走者となり、その後の展開が大きく変わる可能性があった」。ただ最後は「非常に影響の大きい判定だったかもしれないが、他にもチャンスはあった」と矛を収めている。
この判定は米記者の間でも物議を呼んだ。米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は自身のXに「身の毛がよだつような酷い判定だ。ABSが一刻も早く必要」と投稿。全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者も「Wow。ザンダー・ボガーツへの三振判定。信じられない。ABS導入に疑問を抱く人がいる場合、これがもうひとつの理由だ」と、自動判定システムの早期導入を訴えている。
パドレスはその後、2死二、三塁まで走者を進めたものの1-3で敗れ、このシリーズ1勝2敗で敗退。何とも後味の悪い判定となった。
(THE ANSWER編集部)
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