テニス界で「人種差別の疑い」 中国人名指しで非難も…「フランスのファンだった」地元紙が指摘
男子テニスで起こった騒動がさらなる波紋を広げている。現地26日に行われた中国オープン(北京)のシングルス1回戦でのこと。世界ランキング9位のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が観客に放った一言に中国メディアも注目。騒動の渦中に巻き込まれた観客は「中国のファンではない」と指摘した。

中国オープン
男子テニスで起こった騒動がさらなる波紋を広げている。現地26日に行われた中国オープン(北京)のシングルス1回戦でのこと。世界ランキング9位のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が観客に放った一言に中国メディアも注目。騒動の渦中に巻き込まれた観客は「中国のファンではない」と指摘した。
同36位のジョバンニ・ムペツィ・ペリカール(フランス)相手に第1セットを先取して迎えた第2セット。タイブレーク中にポイントを落としたムゼッティは「あのクソ(f***ing)中国人、いつも咳き込んでやがる」と放送禁止用語を使って一部の観客を非難した。アンパイアから諫められてもお構いなし。咳をする真似で観客の笑いを誘っていた。
中国紙「杭州日報」はこの騒動に注目。「ムゼッティは試合中、観客席の咳に妨害され、観客席に対して抗議するとともに、咳の真似をした。このときの発言について、試合後にイタリアのネットユーザーが非常に非友好的で、人種差別の疑いさえあると指摘し、それが激しい議論につながった」と分析している。
また記事では「その場面を撮影したと思われるファンがいて、咳をしてムゼッティを妨害したのが中国のファンではなく、相手選手を応援するフランスのファンだった」と指摘。同大会は中国で行われたため、ムゼッティが思い込みで勘違いをしたのではないかと伝えている。
ムゼッティは試合翌日の27日、インスタグラムで「昨日の試合中に苛立ちから発した発言について、心からお詫び申し上げます」と謝罪の投稿。「僕の表現は間違っており、不適切だったと認識しています。深く反省しています」と自身の非を認めている。
(THE ANSWER編集部)
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