敵地ダイヤモンドバックス戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は23日（日本時間24日）、敵地ダイヤモンドバックス戦に「1番・投手兼DH」で先発出場し、6回5安打無失点、8奪三振と力投した。しかしチームは9回に4-5でサヨナラ負け。9回にサヨナラタイムリーを浴びたタナー・スコット投手には、敵選手も疑問を呈している。

　メジャー通算100試合目の登板だった大谷は、3回に強烈なピッチャー返しを左手に受けるも大事に至らず。その後、三振の山を築き、6回91球を投げ、5安打無失点、8奪三振無四球の好投でマウンドを降りた。それでもドジャースは、ブルペン陣が期待に応えられない。4-3の9回に5番手で登板したスコットが2個の四死球で走者を出すと、犠飛で同点に追いつかれ、最後はレフトへのサヨナラ適時打を許してまさかの逆転負けを喫した。

　アリゾナ州地元紙「アリゾナ・リパブリック」は試合後、「ヘラルド・ペルドモがサヨナラ打を放ち、ダイヤモンドバックスがドジャースに大逆転勝利」との見出しで記事を掲載。殊勲のサヨナラ打を放ったペルドモのコメントを紹介した。スライダーを捉えたペルドモは、スコットについて「彼はいいストレートを持っている。なぜもっと投げないのか分からない」と指摘。「スライダーを待っていたんだ」と明かした。

　今オフ、4年7200万ドル（約106億6000万円）の契約でドジャース入りし、開幕からクローザーを務めているスコット。米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の試合後番組は、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督の囲み取材の様子を中継した。スコットについて「彼はスライダーに頼り過ぎた」と指摘。「有効だと思える速球で相手に脅威を与えられなかった。配球が予測しやすくなり、ペルドモにもスライダーを投げて、サヨナラを許してしまった」と落胆を隠せない様子だった。