競歩、50cm超僅差のメダル決着! 藤井菜々子、直線まで急襲気づかず「危なかった」4位トレス「あと少しだと…」【東京世界陸上】
陸上の世界選手権東京大会第8日が20日に行われた。国立競技場発着のコースで争う女子20キロ競歩で藤井菜々子(エディオン)が、銅メダルを獲得。1時間26分18秒の日本新記録で、競歩女子で初の表彰台となった。4位のパウラミレナ・トレス(エクアドル)とは同タイムだった。

東京世界陸上第8日
陸上の世界選手権東京大会第8日が20日に行われた。国立競技場発着のコースで争う女子20キロ競歩で藤井菜々子(エディオン)が、銅メダルを獲得。1時間26分18秒の日本新記録で、競歩女子で初の表彰台となった。4位のパウラミレナ・トレス(エクアドル)とは同タイムだった。
藤井は序盤から積極的なレースを展開。15キロ過ぎに単独3位としたが、終盤に警告2枚。あと1回の警告でペナルティゾーンで2分の待機となる大ピンチの中、順位を守って国立競技場に帰ってきた。
だが、歓声を切り裂いて猛追してくる選手がいた。残り1キロでは藤井に9秒差をつけられていたトレスだ。
競技場内での違反は即失格になるリスクがあるが、決死のスパート。ぐんぐんその差は詰まり、ゴールでほぼ並んだ。同タイムだったが、藤井が約50センチほど先着していた。
藤井は、19キロを4位で通過していたガルシアレオン(ペルー)が迫ってきていることには気づいていたが、トレスの猛追は予想外。「競技場に入ってからは『もういける』と思っていて。パッと見たらトレス選手が来ていたので危なかった」。直線に入るまで急襲に気づかなかったという。
一方のトレスは、「あと少しだと分かっていた。彼女のことを祝福したわ。自分の母国で銅メダルを獲得したんだから、私も嬉しく思う」と藤井を称えていた。
(THE ANSWER編集部)
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