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「駅徒歩10分」をたった3分で歩く男 日本が誇る競歩の超人・山西利和は京大卒29歳【東京世界陸上】

陸上の世界選手権東京大会の男子20キロ競歩は20日、午前9時55分に号砲が鳴る。19、22年に同種目で連覇を達成した山西利和(愛知製鋼)は、2月に世界記録を樹立。3度目の頂点を狙う29歳の驚異のスピードに迫る。

山西利和【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
山西利和【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

山西利和が2月に1時間16分10秒をマーク

 陸上の世界選手権東京大会の男子20キロ競歩は20日、午前9時55分に号砲が鳴る。19、22年に同種目で連覇を達成した山西利和(愛知製鋼)は、2月に世界記録を樹立。3度目の頂点を狙う29歳の驚異のスピードに迫る。

 日本には世界最速ウォーカーがいる。

 19年ドーハ、22年オレゴンで日本人初の世界選手権連覇を達成した山西。京大工学部卒の29歳は今年2月、日本選手権20キロ競歩で1時間16分10秒の世界新記録をマークした。

 序盤から軽快に歩を進めると13キロ付近からライバルを突き放してフィニッシュ。鈴木雄介が保持していた記録を26秒更新した。

 山西の記録は1キロ3分48秒5のペース。1キロ3分を切って推移する男子マラソンにはもちろん劣るが、一般生活に落とし込むと驚異的なスピードとなる。

 不動産情報の徒歩所要時間は、1分=80メートル。徒歩10分は800メートルとなる。駅徒歩10分の物件から山西が歩いた場合、なんと3分2秒で到着。一般人より約7分のアドバンテージがあるため、家を出る前にゆっくりコーヒーも飲めそうだ。

 山西は21年東京五輪でも銅メダルを獲得したが、昨年は日本選手権失格の悪夢でパリ五輪の出場を逃した。

 歩型が乱れて失格の要因となった厚底シューズにも対応し、快記録につなげた。3度目の世界一なら、もちろん日本初。強さと速さを兼ね備えた29歳が、表彰台の真ん中へ歩いていく。

(THE ANSWER編集部)

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