三浦龍司と接触で物議…17歳ケニア選手が言及「避けようと思ったら…」 レース後は称え合い「ミウラは僕の友達だ」【東京世界陸上】
陸上の世界選手権東京大会(国立競技場)第4日は16日、男子3000メートル障害決勝の表彰式が行われた。レースは日本記録保持者の三浦龍司(SUBARU)は8分35秒90で8位。最終盤で三浦と接触し、銅メダルを獲得したエドマンド・セレム(ケニア)がTHE ANSWERの取材に応じた。

一夜明け表彰式に参加 物議を醸した接触シーンの状況を説明
陸上の世界選手権東京大会(国立競技場)第4日は16日、男子3000メートル障害決勝の表彰式が行われた。レースは日本記録保持者の三浦龍司(SUBARU)は8分35秒90で8位。最終盤で三浦と接触し、銅メダルを獲得したエドマンド・セレム(ケニア)がTHE ANSWERの取材に応じ、当時の状況を説明した。
激闘から一夜明け、国立競技場そばのメダルプラザで行われた表彰式に参加した17歳のセレム。銅メダルを提げ、集まったファンの祝福に応えた。セレモニー終了後、THE ANSWERの取材に応じ、「このメダルを獲得できてとても嬉しいよ。シニアの世界選手権では初めてなんだ。良い結果を出すためにここにきた。本当に嬉しい」と17歳にして掴んだメダルを喜んだ。
レースはスローペースとなり、ラスト1周のスパート合戦に。三浦は懸命に駆けたが、セレムに1秒34及ばなかった。物議を醸しているのが、ラストの接触。最終障害を越えた三浦は、セレムに後ろから押されたような形になり、バランスを崩した。その後もセレムの左手が三浦の右手と当たって再びバランスが崩れ、失速した。このシーンにファンから疑問の声が噴出した。
レースを振り返ったセレムは「周りに囲まれていたけど、かなり良いパフォーマンスができたと思う。そこから抜け出すのが少し難しくて苦戦したけど、最後にスペースができたからね。今こそ動く時だ、と思ったよ」と最終盤を回顧した。
その上で、最終障害で接触した場面について聞くと「ジャンプした時に、ミウラが目の前にいたんだ。だから、ぶつからないように避けようと思った」と説明。「(着地した後で)少し外に動こうとしたけど、彼も同じ考えだった」といい、ここで腕の接触が発生したという。
走りへの影響については「でも大丈夫だ。影響はなかったよ」とセレム。レース後は三浦と「話した」と明かし、「僕は彼を祝福し、彼も僕を祝福してくれた。全て問題ないよ。ミウラは僕の友達なんだ」と語った。
三浦もレース後の中継局インタビューで「もう地響きかのような、鼓膜破れるんじゃないかってくらい、心の内側から震えるような歓声をいただいて。最後、惜しいところで応援に応えきれなくて凄く悔しい」とレースを回顧。ミックスゾーンでも「選手と接触して、腕ももつれてしまった」と振り返りながら言い訳は一切しなかった。
(THE ANSWER編集部)
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