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王座陥落・武居由樹が繰り返した「すいません」の理由 号泣からの再起へ「新しい武器を」八重樫トレーナー

敗戦直後のリング上で武居に声をかける八重樫東トレーナー(右)【写真:徳原隆元】
敗戦直後のリング上で武居に声をかける八重樫東トレーナー(右)【写真:徳原隆元】

今後について「正直まだ受け入れられてない。ゆっくりしてから」

 再度謝罪の言葉が口をついたのは、リング上で見せた涙について問われた時だ。「本当にただ悔しくて……。応援してくれている皆さんの前であんな姿をみせてしまったことが申し訳ないです。すいません」。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の前座試合として注目の高い一戦。見守った1万6000人の観衆や応援してくるファンへの想いを口にした。

 かねてよりWBC世界同級1位・那須川天心(帝拳)と、王座統一戦での対戦を熱望。またWBA同級休養王者となっている堤聖也(角海老宝石)にも対戦を呼びかけるなど、王座をかけた日本人対決実現にファンの期待が高まっていたが、今回の敗戦で白紙に。武居は今後について「正直自分の中でまだ状態が受け入れられてないので、ゆっくりしてからちゃんと答えを出します」と、明言を避けた。

 チャンピオンとして注目される中、メディナの緻密な研究、対策に屈する形での敗戦。武居を指導する元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナーは「もちろん世界チャンピオンなので、世界中のボクサーから注目、研究されるのは当たり前のこと。さらに裏をかく動きだとか、新しい武器を身に着けていかないといけない」と前を向いた。

 キックボクシング時代も、プロデビュー2戦目から2連敗しながら、K-1世界王者へと這い上がった。武居は、ボクシングでの初黒星を糧に、群雄割拠のバンタム級での再起を目指していく。

(THE ANSWER編集部)



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