ロコ・ソラーレ五輪消滅 藤澤五月は涙…3大会連続出場ならず フォルティウスがタイブレーク勝利【日本代表決定戦】
カーリングの日本代表決定戦第3日が13日、北海道の稚内市みどりスポーツパークで行われた。女子で五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは、タイブレークでフォルティウスに2-7で敗れ、26年ミラノ・コルティナ五輪出場が消滅した。

カーリングの日本代表決定戦
カーリングの日本代表決定戦第3日が13日、北海道の稚内市みどりスポーツパークで行われた。女子で五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは、タイブレークでフォルティウスに2-7で敗れ、26年ミラノ・コルティナ五輪出場が消滅した。
18年平昌五輪銅メダル、22年北京五輪銀メダルと近年の日本カーリング界を牽引してきたロコ・ソラーレ。悲願の金メダルを狙うミラノへの道は断たれた。
今大会は10エンド(E)制だが、タイブレークのみ8Eで行われた。注目の第1Eで、後攻のフォルティウスがいきなり3点のビッグエンド。スキップ・吉村紗也香の冷静な最終投で、ロコ・ソラーレにプレッシャーを与えた。ただ第2Eではロコ・ソラーレのスキップ・藤澤五月がきっちり1点を獲った。
第3E、後攻のフォルティウスは9投目で吉村がダブルテイクアウト。その直後に今度は藤澤もダブルテイクアウトをやり返し、ブランクエンドで第4Eへ。ここでフォルティウスが2点を奪い、リードを広げた。さらに第5Eはスキップ藤澤の最終投で寄せきれず、フォルティウスが2点をスチール。1-7と6点差をつけた。
ロコ・ソラーレは第6エンド1点どまり。ここでコンシードとなり、2-7で敗れた。勝ったフォルティウスは笑顔。ロコ・ソラーレも仲間で健闘を称えあった。一列に並び、観客に一礼。爽やかに挑戦を終えた。藤澤は吉田知那美とハグし、涙が止まらなかった。
ロコ・ソラーレ、フォルティウス、SC軽井沢クラブの三つ巴の代表決定戦。初日連勝と絶好のスタートを切ったロコ・ソラーレだが、12日に急失速した。SC軽井沢クラブ戦で藤澤がラストショットをミス。この試合を落とすと続くフォルティウス戦も敗れ、タイブレークに回っていた。
4年前の北海道銀行(現フォルティウス)との代表決定戦は連敗して崖っぷちに追い込まれてから3連勝。昨季も劣勢からの大逆転で藤澤が「ゾンビのように粘り強く」、吉田知那美が「ゾンビオブゾンビ」と自分たちを評したことがあるが、今大会の苦境は跳ね返せず。国内選考で五輪金メダルの夢は散った。
代表決定戦はSC軽井沢クラブとフォルティウスが対戦。予選リーグの対戦成績1勝1敗を持ち越し、先に3勝したチームが日本代表に。代表は12月の五輪最終予選(カナダ)で出場枠を獲得できれば、そのまま五輪代表となる。
■フォルティウス吉村コメント
「(ロコ・ソラーレは)ずっと戦ってきた相手。自分もロコ・ソラーレさんのおかげもあり、成長させてもらっている。ロコ・ソラーレさんのぶんまで戦いたい。これからは一戦一戦が大事になる。私たちのパフォーマンスはよくなっているので、強い気持ちと高い集中力をもって戦いたい」
(THE ANSWER編集部)
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