「不安の10秒06」 今季世界31位、ボルトは“有終のV”でスパイクを脱げるのか
ガトリンら実力派が好調、さらにグラッセら若手の台頭で…
一方で、ボルトと長年しのぎを削ってきたライバルや若手の調整は順調のようだ。
2015年の世界選手権(北京)で100、200メートルともにボルトに敗れて2位だったジャスティン・ガトリン(アメリカ)は、6月の全米選手権で9秒95をマーク。同じくアメリカの21歳・クリスチャン・コールマンが6月のNCAA選手権で9秒82、またボルトの母国からもヨハン・ブレークがジャマイカ選手権で9秒90のタイムを叩き出した。
BBCは、2016年のリオデジャネイロ五輪でボルトと並走して話題となったアンドレ・デ・グラッセ(カナダ)、地元イギリスのネサニエル・ミッチェル・ブレークなど、各国で若手が次々と台頭していることも報道している。
直近の10年間、“世界最速の男”として名を轟かせてきたボルト。ラストランが刻一刻と近づくなか、世界陸上で最後の花道を飾れるのか、それとも世代交代の波にのまれてスパイクを脱ぐのか――。注目度は日に日に高まっている。