「不安の10秒06」 今季世界31位、ボルトは“有終のV”でスパイクを脱げるのか
8月4日に開幕する陸上の世界選手権(ロンドン)を最後に現役引退を表明しているウサイン・ボルト(ジャマイカ)。前哨戦の「ゴールデンスパイク」(チェコ)で100メートルを制したが、世界記録9秒58を持つ人類最速男の優勝タイムは10秒06。英公共放送「BBC」はボルトの優勝を伝えるとともに、コンディション面の不安、そして、ライバルの充実ぶりを伝えている。
8月世界選手権前哨戦は「とりとめもない」タイム…英メディア「不安見せた」
8月4日に開幕する陸上の世界選手権(ロンドン)を最後に現役引退を表明しているウサイン・ボルト(ジャマイカ)。前哨戦の「ゴールデンスパイク」(チェコ)で100メートルを制したが、世界記録9秒58を持つ人類最速男の優勝タイムは10秒06。英公共放送「BBC」はボルトの優勝を伝えるとともに、コンディション面の不安、そして、ライバルの充実ぶりを伝えている。
背中の痛みを抱え、“スロー調整”が続いていたボルト。チェコのオストラバで行われたゴールデンスパイクには勝ったものの、タイムは10秒06にとどまった。この記録は、先の日本選手権で優勝を飾ったサニブラウン・ハキーム(東京陸協)の10秒05に及ばず、BBCによれば今季の100メートルのタイムは31位で、同局は「とりとめのないものだ」と表現している。
記事では、ボルトのレース後の仕草について「彼はフィニッシュラインを越えた際、少し不安を見せた。しかし、彼自身の“別れのパーティー”でホスト、ゲストという2つの役割を担うため、不安を振り払った」と表現した。
レース後、ボルトは何百人もの観衆からサインを求められ、それに応じるスーパースターぶりを発揮したが、21日にダイヤモンドリーグ・モナコ大会を控えるなか、パフォーマンス面では万全の状態ではないことを記している。