バレーボール世界選手権

　バレーボールの世界選手権は7日、タイ・バンコクで女子3位決定戦が行われ、世界ランキング5位の日本が同2位のブラジルに2-3（12-25、17-25、25-19、29-27、16-18）で敗戦。今大会を4位で終えた。驚異的な粘りでメダル獲得まであと一歩まで迫った日本女子バレーの戦いぶりは賛辞を集め、中国メディアでも脚光を浴びた。

　中国メディア「SOHU」は、日本の不屈の闘志に注目。1-3（25-16、17-25、18-25、25-27）で敗れた準決勝のトルコ戦について、「日本女子チームは不利な状況にありながらも、粘り強さで差を縮め、体力的な面での不足をその闘志でほぼカバーしたと言うことができるだろう」「粘り強い、不屈の精神は全ての人の称賛を集めた」と伝えた。

　トルコ戦の日本は、幸先よく第1セットを先取。しかしその後、相手の勢いに飲まれて2セットを立て続けに奪われた。結局、第4セットも落として敗れたものの、第4セットではデュースとなる接戦に持ち込んだ。勝負を諦めない姿勢に「真のスポーツマンシップを世界に示し、試合には敗れたが、尊敬を勝ち取った」と称えた。

　持ち前の粘り強さは、ブラジルに屈した3位決定戦でも発揮された。第1、2セットを連取されても諦めず、第3セットをもぎ取ると、続く第4セットも接戦の末に奪取。最終第5セットもデュースにもつれ込む大接戦を演じた日本に対して「試合には負けたが、日本女子チームは胸を張ってコートを後にすることができる」と、健闘に喝采を送っている。

　惜しくもメダル獲得とはならなかったものの、世界へ強烈なインパクトを残した日本。同メディアは「中国女子チームも日本に学ぶべきだろう。同じアジアのチームだが、フィジカル面で、中国チームの条件は日本を遥かに上回る。日本にできることは、中国にもできるはずだ」と伝えていた。