バレー日本女子、壮絶死闘もメダルならず涙の終戦 ブラジルに2-3、佐藤34点も15年ぶり快挙目前で散る【世界選手権】
バレーボールの世界選手権は7日、タイ・バンコクで女子3位決定戦が行われた。世界ランキング5位の日本は、同2位のブラジルと対戦。2-3(12-25、17-25、25-19、29-27、16-18)のフルセットで敗れ、世界バレー15年ぶりのメダル獲得はならなかった。佐藤淑乃が34得点の躍動。セットカウント0-2から追いついたが、難敵の底力に屈した。

バレーボール世界選手権・女子3位決定戦
バレーボールの世界選手権は7日、タイ・バンコクで女子3位決定戦が行われた。世界ランキング5位の日本は、同2位のブラジルと対戦。2-3(12-25、17-25、25-19、29-27、16-18)のフルセットで敗れ、世界バレー15年ぶりのメダル獲得はならなかった。佐藤淑乃が34得点の躍動。セットカウント0-2から追いついたが、難敵の底力に屈した。
パリ五輪銅メダルの強豪ブラジル戦。日本は主将の石川真佑、佐藤、和田由紀子、関菜々巳、宮部藍梨、島村春世、リベロの福留慧美がスタメンに名を連ねた。第1セットはブラジルの絶対エース「ガビ」ことガブリエラ・ギマラエス、ベルグマンらを擁する相手の勢いを止められない。途中出場の秋本美空がサービスエースを決めるなど食い下がるが、12-25で1セット目を落とした。
第2セットは和田が3-4からバックアタックを決め、会場を沸かせた。しかしガビらが得点を重ねるブラジルに、中盤以降は突き離される。11-17から佐藤のバックアタックなどで4連続得点と追い上げるが、ブラジルも流石の攻撃力であっという間にリードを広げ、17-25。日本は後がなくなった。
反撃に出たい第3セット。山田二千華、中川つかさをスタートから起用した。第2セットでもいい働きを見せた中川のサーブから立ち上がり5連続ポイント。佐藤のバックアタックも炸裂するなど、これまでとは一転日本がリードを拡大した。終盤に島村が連続でクイックを決めるなど、25-19で取り返した。
第4セットは序盤に連続失点と崩れたが、日本も中川のサービスエース、佐藤のスパイクなどで食い下がる。11-11と同点に追いつき、互いに譲らず。終盤に佐藤が連続でサービスエースを決め、ブラジルの反則で日本がセットを取ったかに見えた。しかし、チャレンジの結果オーバーネットはなし。しかもブラジルに得点が入るという判定が下された。アクバシュ監督は猛抗議。それでも日本は引きずらず、佐藤が勝負所でスパイクを決めて29-27。セットカウント2-2に追いついた。
勝負の第5セットはブラジルに3点リードを許す苦しい展開。それでも日本は諦めなかった。佐藤、石川らの奮起で追いつく。デュースにもつれる死闘は、石川のスパイクがブロックされて終結。日本は4位で、石川の目には涙。労いあった仲間たちも、感情が抑えきれなかった。
前日のトルコ戦に1-3で敗れ、47年ぶりの決勝進出を逃していた日本。銅メダルだった2010年以来となる世界選手権の表彰台を目指したが、及ばなかった。ブラジルとの対戦成績はこれで46勝98敗。昨年6月にネーションズリーグ準決勝でフルセットの末に勝利しているが、その後は4連敗となった。
(THE ANSWER編集部)
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