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大谷への“投票疲れ”は「あってはならない」 MVP論争で米敏腕記者が忠告「私は疑っている」

米大リーグのレギュラーシーズンは残り1か月を切り、米国ではMVP争いの行方に焦点が当てられている。ドジャースの大谷翔平投手は、過去3度受賞。2021年、23年、24年に続く4度目への期待がかかる中、米敏腕記者は「各候補選手が成し遂げたことのみで判断すべきだ」と忠告している。

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

白熱するメジャーMVP争いの行方

 米大リーグのレギュラーシーズンは残り1か月を切り、米国ではMVP争いの行方に焦点が当てられている。ドジャースの大谷翔平投手は、過去3度受賞。2021年、23年、24年に続く4度目への期待がかかる中、米敏腕記者は「各候補選手が成し遂げたことのみで判断すべきだ」と忠告している。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、「シュワーバーとローリーがオオタニとジャッジを抑えてMVPになるのであれば、投票者の疲れが理由であってはならない」と題した記事を掲載。白熱するMVP争いに関し、ケン・ローゼンタール記者の署名記事が綴られた。

 ローゼンタール記者は「アーロン・ジャッジとショウヘイ・オオタニのMVP問題に関して、我々は間もなく投票疲れがあるのかどうか知ることになる。そうであってはならない」と主張。毎年大谷への票が集中し、“投票疲れ”が囁かれる状況を踏まえ「全米野球記者協会の投票権を持つ会員は、各候補選手が成し遂げたことのみで判断すべきだ」と持論を展開した。

 両リーグのMVP争いを巡っては当初、大谷、ジャッジが有力候補とされてきたが様相は一変。ナ・リーグの本塁打王争いで大谷(45本)を4本上回るカイル・シュワバー外野手、両リーグトップの50本を記録するマリナーズのカル・ローリー捕手もそこに割って入る存在として注目を浴びている。

 今後のMVP争いについては「ジャッジもオオタニもそれぞれのリーグの本命で、ライバルに対し数字上のアドバンテージを持っている。しかし、まだ1か月近くシーズンは残っており、最後までもつれることも大いにあるだろう」と展望。「議論を動かすべきはパフォーマンスであって、ストーリーではない」と、正当な投票を呼び掛けていた。

 ローゼンタール記者は米野球専門ポッドキャスト「ファウル・テリトリー」にゲスト出演し、記事に込めた意味を説明。「人の性というか、新しい“時の人”を求める記者が出てくるのではないかと私は疑っています。それはこの投票の要素になるべきではありません」などと、大谷やジャッジへの“飽き”が結果を左右することがないよう願っていた。

(THE ANSWER編集部)


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