男子U21世界選手権

　中国・江門で開催中のバレーボール男子U21世界選手権で、日本がアウェーの洗礼を受けた。27日に行われた開催国、中国との決勝トーナメント1回戦。最終第5セットに疑惑の判定が相次いでフルセット負け。試合後は中国と一触即発の事態となった。

　開催国、中国との決勝トーナメント1回戦は、一進一退の死闘となった。第1セットを奪った日本は、その後2セット連続で落として崖っぷちに。第4セットをデュースの末に27-25で制し、フルセットにもつれ込んだ。

　最終第5セットの終盤、日本は相次いで疑惑の判定にさらされた。日本の12-10から中国のアウトに見えるスパイクがインの判定。13-14からの川野のスパイクも、日本側は中国のブロックタッチを確信していたが、アウトの判定で勝負は決した。この試合はチャレンジシステムがなく、再三の抗議も実らなかった。

　試合後は中国のスタッフがベンチを飛び出し、日本選手に何か言葉を発した。その後、一度は離れたものの、激高して日本選手に近づき、中国選手とともに声を荒らげ、一触即発の事態となった。

　Xでも「疑惑の判定が少なくなかったのが後味悪い」「ジャッジが中国に偏り過ぎてて怒り」「最後に中国のスタッフまで日本選手に詰め寄っててほんとに残念」などの声が上がった。国際バレーボール連盟（FIVB）主催大会の運営などを行う「バレーボール・ワールド」がYouTubeにこの試合の動画を投稿すると、海外からも非難のコメントが殺到した。

　今月16日、韓国で行われた女子日本代表と韓国の試合でも、韓国寄りの疑惑の判定がクローズアップされ、大きな問題となっていた。