ソン・フンミンが始球式「2人のスターがLAを支配」

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は27日（日本時間28日）、本拠地で行われたレッズ戦に先発登板し5回を2安打1失点。チームも5-1で勝利し、実に2年ぶりの白星を挙げた。韓国メディアは、この日始球式を務めたソン・フンミン（LAFC）との縁に注目。「気をもらったのか」「勝利の妖精」と、アジアを代表する2人の大物選手の動きを伝えている。

　大谷の白星は、エンゼルス時代の2023年8月9日（同10日）のジャイアンツ戦以来、749日ぶり。そして大谷が投げる前のマウンドに立ったのは、MLSのLAFCに移籍した韓国人FWのソン・フンミンだ。ドジャースの背番号7のユニホームにジーンズというラフな姿で登板すると、少し肩を揺らしリラックスしてから、捕手のスネルを相手にストライク投球を見せた。

　その後、圧倒的なパフォーマンスを見せたのが大谷だった。初回に2奪三振の好スタート。2回には2四球と2つの暴投で1死二、三塁のピンチを背負ったが、ヘイズとマクレーンから連続三振を奪い無失点で切り抜けた。3回1死、マルテに浴びたソロが唯一の失点。その後も5回を投げ終えて降板するまでに、今季最多の9奪三振を記録した。

　大谷が先発登板日ということもあり、ソン・フンミンと大谷の目に見えるところでの交流はなかったが、韓国メディアはアジアを代表するスポーツスターの遭遇を大々的に伝えている。

　韓国紙「イルガンスポーツ」は「ソン・フンミンの気をもらったのか…投手オオタニがドジャースで749日ぶりの白星」という見出しで大谷の勝利を伝えた。韓国メディア「マイデイリー」も「ソン・フンミンは勝利の妖精　161kmオオタニが749日ぶりに勝った…ドジャースで初勝利の感激」という記事を掲載している。

　また「スポーツ京郷」は「SONが始球式→オオタニ749日ぶりにドジャース初勝利の感激」「LAで輝く2人のアジアのスーパースター」という記事を掲載。「2人のアジアのスーパースターがロサンゼルスを支配した。ソン・フンミンがドジャースタジアムで生まれて初めての始球式に立った日、大谷翔平はドジャース移籍後感激の初勝利を収めた。ソン・フンミンの始球式が、ドジャースと大谷の勝利を呼んだ」「ソン・フンミンが始球式に立ったマウンドで、ドジャースでの歴史的な初勝利を収めたのだ」と2人の“リレー”を伝えている。