中国卓球に迫る危機「試練に直面している」 大苦戦の男子シングルス…母国メディアが指摘した問題点
卓球のWTTヨーロッパスマッシュは現地時間24日、スウェーデン・マルメで男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング1位の林詩棟(中国)が同7位のトルルス・モーレゴード(スウェーデン)に3-4(8-11、11-8、10-12、8-11、11-4、13-11、9-11)で敗れ、準優勝に終わった。WTTグランドスマッシュ大会のシングルスで欧州男子が優勝するのは初めて。また、同種目で中国からベスト16入りしたのは林のみで、中国メディアは危機感を露わにしている。

WTTヨーロッパスマッシュ
卓球のWTTヨーロッパスマッシュは現地時間24日、スウェーデン・マルメで男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング1位の林詩棟(中国)が同7位のトルルス・モーレゴード(スウェーデン)に3-4(8-11、11-8、10-12、8-11、11-4、13-11、9-11)で敗れ、準優勝に終わった。WTTグランドスマッシュ大会のシングルスで欧州男子が優勝するのは初めて。また、同種目で中国からベスト16入りしたのは林のみで、中国メディアは危機感を露わにしている。
中国メディア「体壇週報」は「WTTヨーロッパスマッシュを中国卓球は金3で終える。男子シングルス、男子ダブルスは金を逃し、危機が改めて浮き彫りとなる」との見出しで記事を掲載した。
同メディアは「混合ダブルスでは林詩棟、王曼昱組が4大会連続優勝を果たし、女子ダブルスでは孫頴莎、王曼昱組が優勝し、女子シングルスでは4強を中国が独占して孫頴莎が優勝して、中国卓球チームはこの3種目では依然として明らかな優位性を示すことができた」と3種目に関しては称賛。しかし「男子ダブルスと男子シングルスは準優勝2つに終わった。とりわけ男子シングルスはベスト16に残ったのが林詩棟一人という結果となり、中国卓球男子チームがはらむ危機が改めて浮き彫りにされた」とし、男女で対照的な結果に言及した。
男子ダブルスについては、「林詩棟、黄友政組が2-3で香港ペアに敗れたのは残念だったが、ドーハの世界選手権とUSスマッシュで決勝に進出できなかった惨状と比べると少なくともある程度の進展はあった」と、一定の改善を認めている。
一方、男子シングルスでは林詩棟が唯一ベスト16入り。同5位の梁靖崑、同8位の向鵬は早々と敗退していた。「世界ランキング1位の林詩棟はベスト16からただ1人の中国卓球男子選手として圧力に立ち向かい、ワルターからチウ・ダン、更にはゴジの3人のヨーロッパの選手を下して決勝に進んだが、ホームで戦うモーレゴードとの決勝では、劣勢に立った後、最終ゲームまで持ち込んだものの、それ以上の抵抗はかなわず、最終ゲームを9-11の僅差で落とし、3-4で最後の戦いに敗れた」と伝えている。
さらに、「中国の男子卓球シングルスが優勝を逃したことは、林詩棟が最後の肝心な1点を落としたことが問題なのではなく、王楚欽が大会に参加していなかったことが問題なのでもなく、何よりも、男子チーム全体の実力の厚みが問題なのである」と主張。「世界の男子卓球界の競争はますます激しくなっており、強敵たちが中国卓球に挑む段階から挑んで攻略に成功する段階へと移ってきた。如何にしてかつての優勢を取り戻すか。中国男子卓球は厳しい試練に直面している」と、チームの総合力不足を指摘し、競争の激化を強調した。
(THE ANSWER編集部)
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