甲子園で沖縄尚学が優勝したら何が起こる? 大谷翔平も新庄監督もかなわない伝説の光景「こんなもんじゃ…」
甲子園で行われている第107回全国高校野球選手権は23日、決勝で沖縄尚学(沖縄)と日大三(西東京)が激突する。夏の甲子園で沖縄県勢の決勝進出は、2010年に優勝した興南以来15年ぶり、4回目。沖縄県内はすでに大きな盛り上がりを見せているが、優勝したらいったい、どうなってしまうのか。那覇空港には今でも伝わる“伝説”がある。

プロ野球のスターも高校生にかなわない…甲子園に熱狂する県民性
甲子園で行われている第107回全国高校野球選手権は23日、決勝で沖縄尚学(沖縄)と日大三(西東京)が激突する。夏の甲子園で沖縄県勢の決勝進出は、2010年に優勝した興南以来15年ぶり、4回目。沖縄県内はすでに大きな盛り上がりを見せているが、優勝したらいったい、どうなってしまうのか。那覇空港には今でも伝わる“伝説”がある。
戦後はしばらく米国の統治下にあった沖縄の代表校が、甲子園に初めて参加したのは1958年夏の首里。90年、91年には沖縄水産が2年連続で決勝に進出して準優勝した。99年、2008年の春には沖縄尚学がついに優勝。2010年には興南が夏の初優勝を果たし、史上6校目となる春夏連覇を達成した。
夏の優勝校に贈られる深紅の大優勝旗を、ついに沖縄に持ち帰った興南ナインを、当時空港で出迎えたファンは実に4500人と報じられている。1階の到着ロビーに収まりきらず、モノレールの駅や駐車場へつながる連絡通路も人で埋まった。警備員が「立ち止まらないで!」と何度叫んでも、選手たちをひと目見ようとする人の波は途切れなかったという。
沖縄ではプロ野球のキャンプが毎年行われ、各球団のスターが沖縄入りする1月末には空港にも華やかなムードが漂う。花束贈呈などの式典にはファンも集まる。
“ハンカチ王子”としてフィーバーを巻き起こした斎藤佑樹投手は2011年、大谷翔平投手は2013年に日本ハムの一員として空港に現れ、人だかりの中をキャンプ地に向かった。新庄剛志監督が就任した2022年には、不要となったグラブを生地に取り込んだ特製のコートで登場し、度肝を抜いた。そのたびに空港で取材していると、いつも同じことを言われた。
「興南が帰ってきたときは、こんなもんじゃなかったよ。上まで人でぎっしりだったんだから」
沖縄尚学の快進撃で、すでに沖縄では試合の時間帯に幹線道路の車が減少するなどの“異変”が伝えられている。23日の試合に向けては、JTAが現地観戦のファンのため臨時便を仕立てる。優勝して、沖縄に帰ってきたときに何が起こるのか。劇的展開の連続でファンの心を打つナインを待つのは、伝説超えの大フィーバーかもしれない。
(THE ANSWER編集部)
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