WTTヨーロッパスマッシュ

　卓球のWTTヨーロッパスマッシュは現地時間19日、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク5位の梁靖崑（中国）が、同103位のラッセンフォッセ（ベルギー）にストレート負けする大波乱が発生。中国メディアは「到底あり得ないこと」「この結果は直視できない」と落胆している。

　梁靖崑は2回戦でラッセンフォッセと激突。第1ゲームを奪われると流れを引き戻せず、0-3（5-11、10-12、6-11）であっけなく敗れた。

　世界5位のストレート負けは中国国内にも衝撃が走った。中国メディア「SOHU」は「中国卓球惨敗！　世界5位の梁靖崑が103位のラッセンフォッセに敗れ、銭天一が橋本に敗れる」との見出しで記事を掲載。梁靖崑だけでなく、同日の女子シングルス2回戦で同18位の銭天一（中国）が同11位の橋本帆乃香（日本、デンソーポラリス）に0-3（6-11、2-11、7-11）で敗れたことも合わせて報じられた。

　記事では「徹底的に打ちのめされ、中国卓球はわずか1時間のうちに2つの大敗を喫した」と始まり、梁靖崑については「ランキングにこれほど差のある選手に勝てないとは到底あり得ないことで、対戦相手は試合後のインタビューで笑顔満面、すっかり感激していた」と厳しく指摘した。銭天一に対しては「こちらは更に悲惨で、銭天一は橋本帆乃香にどう立ち向かったらいいのかまったくつかめぬうちに、0-3で敗れ去った。対戦相手はほとんど汗もかいていなかったと言ってもいいような惨敗だった」と伝えた。

　悲痛な記事の最後は「この結果は直視できない、耐え難い結果だ」と結んだ。中国男子は同29位の林高遠、同8位の向鵬も、それぞれ1回戦で敗戦。中国勢にとっては波乱の大会となっている。