県岐阜商が横浜を下して準決勝へ

　第107回全国高校野球選手権は19日、甲子園球場で第13日が行われた。県岐阜商（岐阜）は、準々決勝第3試合で春夏連覇を目指した横浜（神奈川）を延長11回の末に8-7で勝利。県岐阜商OGの五輪金メダリストも感動が止まらなかった。

　とてつもない大激戦の末、県岐阜商が春王者を撃破して準決勝に進出した。

　10回表に3点奪われたが、県岐阜商は諦めない。その裏に無死満塁から小鎗稜也（3年）の3点適時二塁打で同点に追いつくと、11回に坂口路歩（3年）が2死一、三塁から左前打を放ち、激戦に終止符を打った。

　県岐阜商OGの五輪金メダリストも、球児たちが演出したドラマに心を打たれた。

　女子マラソンで2000年シドニー五輪を制した高橋尚子さんは試合後、自身のXを更新。「県岐阜商、横浜、両校とも最後まで諦めない凄い試合でした　感動をありがとう」と涙を流す絵文字を添えて、両校の大健闘を称えていた。

　高橋さんは県岐阜商の試合のたびにXに投稿。初戦突破後には「高校時代、甲子園に応援に行き、雨の中大声で応援したり人文字作ったり」と高校時代に甲子園で声援を送っていたことをつづっていた。