中国で“男子卓球の危機” 相次ぐ初戦敗退…現地メディアが警鐘「攻略方法を編み出されている」
卓球のWTTヨーロッパスマッシュは現地時間8月17日にスウェーデンのマルメで開幕し、中国男子シングルスの林高遠と向鵬がいずれも一回戦で敗退した。林はシモン・ゴジ(フランス)に2-3、向はディミトリー・オフチャロフ(ドイツ)に1-3で敗戦。波乱のスタートに母国メディアが警鐘を鳴らしている。

WTTヨーロッパスマッシュ
卓球のWTTヨーロッパスマッシュは現地時間8月17日にスウェーデンのマルメで開幕し、中国男子シングルスの林高遠と向鵬がいずれも一回戦で敗退した。林はシモン・ゴジ(フランス)に2-3、向はディミトリー・オフチャロフ(ドイツ)に1-3で敗戦。波乱のスタートに母国メディアが警鐘を鳴らしている。
中国メディア「文匯報」は「ヨーロッパスマッシュで林高遠、向鵬が一回戦敗退。中国男子卓球がしばしば『一回戦敗退』するのはなぜか」との見出しで記事を掲載し、「『一回戦敗退』は中国卓球男子チームにとってすでに珍しいことではなくなっている」と危機感を示した。
中国男子卓球の主力選手として期待されている22歳の向鵬は世界ランキング9位にランクインしているが、同紙は「実力はランキングに見合ったものではない。張本智和、松島輝空ら日本男子に対しては勝算はなく、台湾選手にも負けている」と厳しい評価を下している。林高遠についても、今季外国人選手との対戦で5敗しており、苦戦が続いている。
同紙は過去の大会でも初戦敗退が頻発していると指摘。WTTチャンピオンズ横浜では薛飛と陳垣宇が一回戦敗退。先月のUSスマッシュでは、出場した7人のうち4人が初戦で姿を消している。これらの結果から、外国人選手との対戦において中国男子選手の優位性が崩れつつあることがうかがえるとした。
「外国人選手の攻撃に対抗するには経験が足りず、逆風にさらされた際に必要な強い精神力に欠けている」と若手の課題を指摘する一方で、「林高遠など、長年活躍してきた選手はすでに実力が落ちている」とベテラン勢への評価も厳しい。「林詩棟、王楚欽、梁靖崑といった絶対的主力選手も外国人選手との対戦で無敗を保証することは困難だ」と指摘した。
同紙は、「中国男子卓球選手は外国のチームから徹底的に研究され、攻略方法を編み出されており、外国人選手は中国選手に勝つことで自信もつけてきている」とし、「今後かなり長い期間、中国男子卓球チームは多くの強敵に囲まれて、厳しい状況に置かれる可能性が高い」と警鐘を鳴らしている。
(THE ANSWER編集部)
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