甲子園の死闘で「球児の誇り」「もらい泣き」 監督、エースの行動も涙誘ったベストバウト候補
17日に行われた第107回全国高校野球選手権の第1試合は、名門同士の大熱戦となった。延長11回タイブレークの末に沖縄尚学(沖縄)が仙台育英(宮城)を5-3で下して準々決勝へ。現時点で「ベストバウト」との声も上がった一戦では、ファンの心を揺さぶる様々なシーンがあった。

第107回全国高校野球選手権
17日に行われた第107回全国高校野球選手権の第1試合は、名門同士の大熱戦となった。延長11回タイブレークの末に沖縄尚学(沖縄)が仙台育英(宮城)を5-3で下して準々決勝へ。現時点で「ベストバウト」との声も上がった一戦では、ファンの心を揺さぶる様々なシーンがあった。
名門が激突した一戦は、Xで「今のところベストバウトです」との声が上がる死闘だった。
3-3で迎えた延長11回、沖縄尚学の勝ち越し劇でアルプスから響いたのは、沖縄ポップスの代表曲「ハイサイおじさん」だった。「ハイサイおじさん」はXでトレンド入り。「ほんとハイサイおじさん魔曲だな」「ハイサイおじさん魔曲やめて…こわいねんこの曲」などのコメントが寄せられた。
仙台育英の吉川陽大投手(3年)は勝ち越された後の延長11回裏、2死三塁で回ってきた打席で打撃用の手袋で目元を拭う場面があった。Xで「吉川くん泣かないでー」「仙台育英の吉川くんにもらい泣き」との声が上がる中、二ゴロで最後の打者に。一塁へのヘッドスライディングも及ばず試合が終了すると、審判が優しく背中に触れてねぎらった。
吉川が151球、沖縄尚学の末吉良丞投手(2年)が169球。合計320球の壮絶な投げ合いだった。試合直後の整列。吉川は深々と一礼し、末吉の姿を探した。歩み寄って声をかけるシーンには、「涙の中で相手を称える姿、本当に高校球児の誇りだと思います」などの声が上がった。
感動シーンはまだ続く。敗れた仙台育英の須江航監督は、引き揚げる沖縄尚学ナインを拍手で見送り、「優勝だよ!」「優勝、優勝」「ありがとう」と声をかけた。
8強が出そろい、夏の甲子園もいよいよ終盤戦へ。球児たちが演出するドラマが、さらに熱を帯びていく。
(THE ANSWER編集部)
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