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張本智和、妹・美和の敗戦に言及「己を強くするしかない。ルールは守ってくれない」 日本男子唯一の4強入りは「1球でも粘ろうとした結果」

卓球でシングルスのナンバーワンを決める国際大会「WTTチャンピオンズ横浜」の第4日が10日、横浜市の横浜BUNTAIで行われた。男子準々決勝で世界ランク4位の張本智和(トヨタ自動車)は、同9位の向鵬(中国)をゲームカウント4-2(11-13、11-6、7-11、11-7、11-6、13-11)で撃破し、最終日11日の準決勝に駒を進めた。

WTTチャンピオンズ横浜、4強入りを決めガッツポーズする張本智和【写真:中戸川知世】
WTTチャンピオンズ横浜、4強入りを決めガッツポーズする張本智和【写真:中戸川知世】

WTTチャンピオンズ横浜

 卓球でシングルスのナンバーワンを決める国際大会「WTTチャンピオンズ横浜」の第4日が10日、横浜市の横浜BUNTAIで行われた。男子準々決勝で世界ランク4位の張本智和(トヨタ自動車)は、同9位の向鵬(中国)をゲームカウント4-2(11-13、11-6、7-11、11-7、11-6、13-11)で撃破し、最終日11日の準決勝に駒を進めた。

 横浜開催の大舞台、張本は中国の強豪を撃破して11日の準決勝に進撃した。第1ゲームは、8-10と先にゲームポイントを握られてから粘った。追いついてデュースに持ち込んだものの、最後は壮絶なラリーの末に11-13で落とした。ただ第2ゲームは逆襲。終始優位に展開すると11-6で奪取。第3ゲームは奪われたが、第4、5ゲームを取ってリードすると、接戦となった第6ゲームも気迫を前面に戦い抜き、勝利をつかんだ。

 張本はコート上のインタビューで「相手が凄くパフォーマンス良くて苦しい展開だったけど、1球でも長くプレーしようと、1球でも粘ろうとした結果、いい逆転があった。みなさんが僕を頑張らせてくれた。みなさんの応援のおかげです。(準決勝へ)次も僕が挑戦する気持ちで。会場のみなさんと一緒に勝利をつかめるように頑張りたい」と話した。

 試合後の囲み取材では、妹・美和の試合に言及。「妹に言いたいのは1つだけ。己を強くするしかない。ルールは守ってくれないし。終わって言っても、野球も誤審があったりいろいろある。本当に見ていて涙が出るくらい僕も悔しかったですし、美和のコメントするためだけに今日は頑張りました」と話した。

 美和は前日9日、早田ひなとの2回戦で敗れた。最終第5ゲーム2-4から、左腕に異変が起きた早田はタイムアウトをとり、その後にメディカルタイムアウトも取った。トレーナーのマッサージを受け、10分近い中断後に試合が再開されると、早田が美和に逆転勝ちを収めた。

 試合後、美和は涙ながらにメディカルタイムアウトについてコメント。権利があることには理解を示した上で、「すごく疑問なのは、大会の方ではなく日本チームの自分のコーチが治療したこと。アドバイスだってできるかもしれない」とコメント。「審判から説明がなく、聞いたけれどちゃんとした答えが返ってこなかった」と大会側の対応にも不満を漏らしていた。

 早田は7月のUSスマッシュで左腕に異変が起きながらタイムアウトを取らなかった反省を踏まえ、「後悔しないように勇気を出して(タイムアウトを)取ってみようと思って」と9日の試合後に説明していた。

(THE ANSWER編集部)

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