WTTチャンピオンズ横浜が開幕

　卓球のシングルスNo.1を決める国際大会「WTTチャンピオンズ横浜」が7日、横浜BUNTAIで開幕。女子で世界ランク8位の伊藤美誠（スターツ）は、1回戦で同35位の41歳・黄怡樺（台湾）を3-0で下した。予定の試合開始時間から大幅に遅れて試合が開始され、「工夫が少し難しかったけれど、試合に備えてできたかなと思う」と試合後の取材で語った。

　伊藤が躍動して41歳の大ベテランを撃破した。この日の大トリで登場。前の試合が長引いたこともあり、予定の午後9時から大幅に開始が遅れ、試合が終了したのは午後10時30分を過ぎていた。コート上でのインタビューでは、3-0の完勝劇を会場で見届けてくれたファンを気遣い、感謝した。

「明日もお仕事ある人もいるかもしれないけど、（応援は）うれしい気持ちでいっぱい。体調だけ気を付けて帰ってください」

　試合後の取材で伊藤は「ここまで遅くなったのは初めてなんですけど、ちょっと眠いです（笑）。正直眠くて、頑張って必死に耐えた」と本音も口にしていた。食事もタイミングや量を工夫。練習については「ゆっくり、疲れない程度に休憩をはさみながら。試合前に疲れすぎないように気を付けていた」と明かした。

　遅い時間まで残ってくれた日本のファンについては「正直（試合前は）どれくらいのお客さんがいるかわからなかった。これだけ遅くてもいてくれたのがビックリ。すごくうれしいですし、こうして日本の声が聞こえることはなかなか国際大会ではないので。まとまった声で応援してくださるのは凄く新鮮な感じがしました」と語った。

　2回戦は世界ランク15位の石洵瑶（中国）と対戦する。「今回は（相手が）対応ばっちしだと思うけど気にせず、超えていけるような、思い切りの良さは大事かなと思う」と意気込んでいた。