全英女子オープン最終日

　女子ゴルフの海外メジャー今季最終戦、AIG全英女子オープンが現地3日、ウェールズのロイヤル・ポースコールGC（6580ヤード、パー72）で開催された。単独首位で出た山下美夢有（みゆう、花王）が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算11アンダーで優勝。2019年の渋野日向子（サントリー）以来、日本勢2人目の全英女王となった。日本勢による海外メジャー優勝は6人目となる快挙。海外専門メディアもこの優勝を衝撃をもって報じた。

　山下は出だし3ホールはすべてパー。1打差のキム・アリム（韓国）が2番でバーディーを奪ったことで並ばれたが、4番パー4で4メートルのパットを決めてこの日初のバーディー。さらに8番パー3でも2メートルにつけ、リードを広げた。9番パー5でも2オン成功から連続バーディー。前半を通算12アンダー、単独首位を維持してサンデーバックナインに突入し、そのまま勝ち切った。

　米専門誌「ゴルフウィーク」は「日本女子ゴルフの黄金時代到来：ミユウ・ヤマシタがAIG全英女子オープンでメジャー初優勝」との見出しで記事を掲載。「LPGAツアーでは、歴史的な優勝者続出の波が続いている。日本のミユウ・ヤマシタは24歳の誕生日を迎えた翌日、最も望んでいたであろうメジャー優勝で自らを祝った」と国内ツアー通算13勝を誇る日本のスターを称賛した。

　また、記事では今季の日本勢の躍進にも注目。「この2打差での勝利により、シェブロン選手権で優勝したマオ・サイゴウに続き、日本勢が（メジャーで）2連覇を果たした。また、今シーズンは4人の日本人選手が優勝を果たした。ヤマシタは日本人選手として6人目のメジャー優勝者となり、過去2シーズンでは4人目の優勝者となった」と紹介している。

　メジャー初優勝の山下だけでなく、勝みなみも通算9アンダーの2位タイ、竹田麗央も4位。トップ4に日本勢が3人入るという躍進を見せた。記事では「日本の黄金時代はまだ始まったばかりだ」と締めくくっている。