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“打倒ドジャース”の積極補強→ファームが「不毛の地」に…パドレスの戦略に米識者は皮肉「マイナー中止」

米大リーグは7月31日(日本時間8月1日)、トレード期限を迎えた。ダルビッシュ有投手、松井裕樹投手が所属するパドレスが大型補強を敢行。“打倒ドジャース”へ戦力強化を図った一方、マイナーリーグの若手有望株を大量に放出した。あまりの大盤振る舞いに、米識者から「選手が残っていないため、マイナーの残りシーズンをキャンセルした」とジョークが飛び出すほどだ。

パドレスのマイク・シルト監督【写真:ロイター】
パドレスのマイク・シルト監督【写真:ロイター】

トレード期限前に大型補強

 米大リーグは7月31日(日本時間8月1日)、トレード期限を迎えた。ダルビッシュ有投手、松井裕樹投手が所属するパドレスが大型補強を敢行。“打倒ドジャース”へ戦力強化を図った一方、マイナーリーグの若手有望株を大量に放出した。あまりの大盤振る舞いに、米識者から「選手が残っていないため、マイナーの残りシーズンをキャンセルした」とジョークが飛び出すほどだ。

 ナ・リーグ西地区で首位ドジャースと3ゲーム差の2位につけるパドレス。2006年以来の地区優勝、そして悲願のワールドシリーズ初制覇に向け、トレード期限直前に立て続けに動いた。アスレチックスから剛腕クローザーのメイソン・ミラー、昨季11勝の先発左腕JP・シアーズ両投手を獲得。対価としてMLB公式の有望株ランキングで全体3位のレオ・デフリースなど4人のマイナー選手を放出した。

 さらにオリオールズからはライアン・オハーン内野手、ラモン・ラウレアーノ外野手を補強。代わりに6人の有望株をオリオールズに送った。ブルージェイズからはウィル・ワグナー内野手、ブルワーズからはネスター・コルテス投手、ホルヘ・キンタナ内野手、ロイヤルズからはフレディ・ファーミン捕手を獲得。対価として計4選手を送り出した。

 球団内の有望株ランキングで上位に位置づけられていた選手を大量放出。地元放送局「NBCスポーツ・サンディエゴ」は「ペトコパークから出たメッセージは大きくて明白だ:パドレスにとってはワールドシリーズじゃなければ失敗だ」と今季に懸けるフロントオフィスの姿勢を表現した。一方で、「パドレスはさらにファームシステムを空っぽにした」とも指摘している。

 米スポーツメディア「ジ・アスレチック」も「(ファーム)システムはかつてないほどの不毛の地に」などと大量放出に注目。さらに、1日でマイナーリーガーを11人も手放したため、同地区のライバルであるジャイアンツの地元ラジオ局「KNBR」で司会を務めるFP・サンタンジェロ氏が「速報:パドレスは選手が残っていないため、マイナーリーグの残りシーズンをキャンセルした」とXで皮肉を込めた冗談を飛ばすほどだった。

(THE ANSWER編集部)


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