ガーディアンズのクワン獲得へ、ライバル2チームが名乗り？

　米大リーグのトレード期限が迫る中、ガーディアンズの日系外野手の獲得を巡って、ドジャースとパドレスが“場外戦”を繰り広げているという。米記者が伝えている。

　米ニューヨーク州の地元紙「ニューヨーク・ポスト」の名物記者ジョン・ヘイマン氏は日本時間31日、自身のXに「ナ・リーグ西地区でオールスター外野手、スティーブン・クワンの争奪戦が勃発。パドレスとドジャース（そして恐らく地区外のチームも）」とつづった。

　ア・リーグ中地区で勝率5割、2位とはいえ首位のタイガースから9ゲーム離されているガーディアンズは、この夏のトレード戦線で売り手に回っている。3年連続でゴールドグラブ賞を獲得している好守強打の外野手、27歳のクワンを放出する可能性も高いと見られており、外野手補強の優先順位が高いドジャースも、獲得競争に参戦しているというのだ。

　ドジャースは昨オフ、1年1700万ドル（約25億2000万円）の巨額で獲得したマイケル・コンフォート外野手が打率.196の不振で、リリーフとともに外野手の補強が急務とされている。米国の報道ではツインズのハリソン・ベイダー外野手も、獲得候補に挙がっている。

　ドジャースは現在ナ・リーグ西地区で首位。パドレスが3ゲーム差で追う展開。30日（日本時間31日）の試合後には、日米通算204勝目を挙げたパドレスのダルビッシュ有投手がNHKのBS中継で「日本の皆さんはドジャースに勝ってほしいと思っていると思うので。そこを僕たちはひっくり返したいと思っている」と気勢を上げた。

　今年のトレード期限は米東部時間で31日の午後6時（日本時間8月1日午前7時）。大リーグでは文字通り期限ギリギリまで交渉が行われる。場外戦の行方はいかに。