U-12野球W杯に出場中の侍ジャパン主将・外山泰基

　若き侍が見せた豪快弾が話題を集めている。台湾・台南市で開催中の野球のU-12ワールドカップ（W杯）に出場中の侍ジャパンU-12は、27日に行われたオープニングラウンド第3戦で、チャイニーズ・タイペイ代表と対戦し、7-2で勝利。主将の外山泰基（福岡ベースボールポニー）は、6回にダメ押しとなる豪快2ラン。大きな弧を描く打球に、実況も大興奮だった。

　日本が5-2でリードした最終6回。1死から外山が掬い上げた打球は高々と台南の空を舞い、レフトスタンドを越えて、奥にある建物付近まで飛んでいった。打球を見届けた外山は右手を突き上げながら、ダイヤモンドを一周。ベンチ前でチームメイトから祝福を受けた。

　世界野球ソフトボール連盟（WBSC）の公式Xが「ホームラン！　タイキ・トヤマの2ランホームランで日本が台湾に7-2でリード」と記して投稿した動画内では、167センチ、61キロの中学1年生の滞空時間の長い一発を、現地実況も大興奮で伝えている。

「ボールが高ーーく上がって…。深い所へ！　そして球場の外にある建物の方向に飛んで行きました！！！　タイキ・トヤマが特大の2ランホームランを放ち、日本が7-2のリードとなりました！」と矢継ぎ早に伝えた実況。続けて、「ボールはまだ飛んでいて、今夜しばらくしてから高雄に着弾するでしょう。ワオ！」と、試合会場から南に50キロほど離れた都市の名をあげて、特大弾を讃えていた。

　外山は続く第5戦メキシコ戦でも6回にバックスクリーンへソロ本塁打。日本代表はオープニングラウンド5戦を終えて4勝1敗。グループA首位で、スーパーラウンドに駒を進めている。