トレード期限まであと2日…最後に超大型トレードがある？

　米大リーグはトレード期限を目前にして、各球団の動きが活発になっている。ナ・リーグ西地区で首位を走るドジャースも、2年連続の世界一を目指して更なる補強に乗り出す可能性が取りざたされている。専門メディア「ドジャース・ネーション」は、売り手に回っているツインズとの間で大型トレードがあり得ると見ているようだ。

　同メディアのYouTubeで、ダグ・マケイン記者と米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者がドジャースの補強戦略について語っている。

　ナイチンゲール氏は、チームの弱点となっているブルペンに「トップレベルの選手を狙って欲しいと思います」として、獲得候補にツインズのジョアン・デュラン投手とグリフィン・ジャックス投手を挙げた。デュランは今季49試合で6勝4敗16セーブ、防御率2.01。ジャックスは49試合で1勝5敗21ホールド、防御率3.91の右腕だ。

　さらに「もしかしたら両選手、もしくは少なくとも1人は確実にトレードされるでしょう。優勝争いをするチームは、この2人のうちの1人を欲しいと思っています」「もしかしたらツインズは自分たちが欲しい選手を獲得できるなら2人ともトレードに出すかもしれません」と状況を解説する。

　さらに、ツインズにはドジャースの補強候補になり得る野手もいる。ハリソン・ベイダー外野手だ。今季は主に左翼を守り95試合に出場。打率.255、12本塁打を残している上に、カージナルス時代の2021年にはゴールドグラブに輝いた守備力もある。ナイチンゲール氏は「ベイダーはチームにぴったり合っていると思います」と強力にプッシュ。というのも、1年1700万ドル（約25億2000万円）で今季新加入したマイケル・コンフォートの不振がある。

　ナイチンゲール氏は「マイケル・コンフォートには失望しているので……。ベイダーは守備がうまい選手です。ドジャースは先発メンバーで出場して、素晴らしい守備をしてくれる選手が好きだと思います」とし、昨年同じくシーズン中のトレードで獲得し、世界一に貢献したトミー・エドマンを例に挙げ「今回はベイダーで同じことをしたいみたいに考えているようですね」と話した。

　今季のトレード期限は米東部時間で7月31日の午後6時（日本時間8月1日午前7時）だ。文字通り期限ぎりぎりまでトレード交渉が行われる大リーグ。アッと驚かせる移籍劇がドジャースをさらに押し上げるか。