米野球殿堂入り表彰式典

　マリナーズなどで米大リーグ通算3089安打をマークし、アジア選手初の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏が27日（日本時間28日）、ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席した。英語で行った約19分間のスピーチでは、全米の野球ファンを爆笑に包むシーンもあった。

　イチロー氏は2014年オフにFAとなり、2015年にマイアミが本拠のマーリンズと契約。スピーチでメジャーのキャリアを振り返る中で、古巣にも触れ、爆笑を呼んだ。

「そして、マイアミ・マーリンズの皆さんへ」としたイチロー氏は「正直に言うと、あなたたちから2015年の契約のオファーの電話をもらった時……あなたのチームのことを全く聞いたことがありませんでした」と続けると、会場は爆笑に包まれ、弓子夫人も苦笑いを浮かべていた。

「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる米国の投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のXでこのシーンの動画を投稿するなど話題に。米ファンからも様々な声が上がった。

「コメディアンになれるぞ」
「殿堂入りのスピーチのGOAT（史上最高）だ」
「イチ、大好きだよ」
「イチロー、酔っ払っているような発言（笑）」
「イチローは意外と面白い」
「でもマーリンズの方がマリナーズよりワールドシリーズのリングの獲得数が多いぞ」
「これはMLB史上最高の名言かもしれない」

　マーリンズでの3年間のプレーの中で、イチロー氏はメジャー通算3000安打、日米通算4257安打の世界記録に到達している。