全英V8狙うフェデラー、チリッチが優勝説に異論 「そうではない可能性も」
ウィンブルドン(7月3日開幕)の前哨戦として行われたゲリー・ウェバー・オープンの男子テニスシングルスは、世界ランキング5位・ロジャー・フェデラーの優勝で幕を閉じた。1セットも落とさない盤石な仕上がりに、通算8度目のウィンブルドン制覇に向けて優勝候補に推す声が増えているが、「そうではない可能性もある」と冷静に分析する“ライバル”が現れた。
ゲリー・ウェバーOPで完勝も、チリッチは今季の試合数の少なさを指摘
ウィンブルドン(7月3日開幕)の前哨戦として行われたゲリー・ウェバー・オープンの男子テニスシングルスは、世界ランキング5位・ロジャー・フェデラーの優勝で幕を閉じた。1セットも落とさない盤石な仕上がりに、通算8度目のウィンブルドン制覇に向けて優勝候補に推す声が増えているが、「そうではない可能性もある」と冷静に分析する“ライバル”が現れた。
フェデラーは、ハレでの決勝で20歳の新鋭アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)相手にストレート勝ちを収めた。“芝の帝王”がウィンブルドンの優勝候補として期待を集めるなか、ビッグサーバーとして知られるマリン・チリッチ(クロアチア)は少し違う意見を持っているようだ。
25日に行われたエイゴン選手権決勝で、世界ランキング25位のフェリシアーノ・ロペスに1-2と逆転負けを喫した同6位のチリッチは、英地元紙「メトロ」の取材で次のように語ったという。
「皆さんも知っている通り、ロジャーはあまりプレーしていない。だから彼の調子を知ること難しい状況だ。単純に彼の芝での戦績を見れば、彼は間違いなく本命に置かざるを得ないけれどね」
チリッチが挙げた根拠のひとつが、今季のフェデラーの出場大会数。4月のマイアミ・オープンで今季ツアー3勝目をマークした後、全仏オープンを含むクレーコートシーズンを全休している。ゲリー・ウェバー・オープンで復帰後初優勝を飾ったとはいえ、今季芝初戦となった6月のメルセデス・カップではまさかの初戦敗退を喫しており、一概に好調とは言えないと考えているようだ。