バレーSVリーグ加入の28歳韓国女子に母国が騒然のワケ 暴力問題で3年の空白「引退を暗示したが…」
バレーボール女子SVリーグのヴィクトリーナ姫路が21日に発表した新加入選手に、韓国のメディアは騒然となっている。かつて韓国のVリーグや韓国代表で活躍したイ・ジェヨンは選手としては、まる3シーズンのブランクを経ての復帰だ。何があったのか。

姫路に加入した元韓国代表のイ・ジェヨン「反省しています」
バレーボール女子SVリーグのヴィクトリーナ姫路が21日に発表した新加入選手に、韓国のメディアは騒然となっている。かつて韓国のVリーグや韓国代表で活躍したイ・ジェヨンは選手としては、まる3シーズンのブランクを経ての復帰だ。何があったのか。
イ・ジェヨンは身長178センチのアウトサイドヒッターで、28歳。2016年のリオデジャネイロ五輪ではエースのキム・ヨンギョンとともに韓国の5位に貢献した。2020年の東京五輪予選にも出場している。
ただ2021年、双子の妹イ・ダヨンとともに、中学時代の学校暴力で加害者だったと明らかになり、学生スポーツ界での暴力が社会問題となった。所属していた韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズは、姉妹に無期限出場停止の懲戒を下し、韓国代表からも無期限の代表資格はく奪の処分が下された。イ・ジェヨンはその後、2021-2022シーズンをギリシャのPAOKテッサロニキで過ごしたのち事実上の引退状態にあった。
韓国紙「イルガンスポーツ」は「引退を暗示したイ・ジェヨンが日本リーグで選手復帰」という記事を掲載。「姫路の関係者は、今年初めに韓国を訪れイ・ジェヨンを直接チェックした後、契約を決めたという。空白期間が長かったイ・ジェヨンは、SVリーグでプレーする外国人よりも相対的に低い条件で合意した」「SNSに『第2の人生を応援してほしい』という文を載せて引退を暗示したりもしたが、姫路の提案を受け入れ4年ぶりに再びコートを踏むことになった」とコートへの復帰を驚きをもって伝えている。
また「スポーツ京郷」は「コートを離れては生きていけない…勇気を胸に挑戦する決心」という記事を掲載。代理人のキム・ヒョンド氏の「バレーボールを離れることはできないと思っていたようだ。今年1月末から少しずつ体を作り始めた。否定的な視線もあり、正常に練習する機会は多くなかった」「時間が必要」という言葉を紹介している。さらに「復帰への関心は強いが、技量の前に自信を取り戻すことが必要」との見解を示している。
イ・ジェヨンは姫路を通じて「過去に起きた出来事については真摯に受け止め、反省しています。バレーボールを続けていくか悩みましたが、私にとってバレーボールはかけがえのない存在であり、今回またプレーをするチャンスをくださったチームの皆さんには心から感謝しています」とコメントしている。当面、日韓両国の関心を集めそうだ。
(THE ANSWER編集部)
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