ブルペン崩壊寸前のドジャース トレード期限前の戦略とは? 米敏腕記者が注目する補強候補
浮上する26歳 狙いは長期保有と実力両立
その中で浮上しているのが、ガーディアンズのスミスだ。米スポーツ専門局「ESPN」は「2025年MLBトレード期限プレビュー:パッサンが語る全チームの内部情報」との見出しで、同局の敏腕記者ジェフ・パッサン氏の署名記事を現地時間23日に掲載。「ロサンゼルス・ドジャース:補強はするが『オールイン』ではない」と伝えている。
同局は、ドジャースの補強ポイントを「リリーフ投手、外野手」としたうえで、「ここ最近の苦戦にもかかわらず、ドジャースが懸念に動じることはないのも当然だ。彼らはあまりに才能に恵まれており、ポストシーズン前に崩壊することはありえない」としている。あくまで目的は「自分たちがポストシーズンに到達した時にどんな姿であるかという点」であり、「ハイレベルなタレントで自分たちを補強することだ」と明言している。
その象徴とされるのがスミスだ。同局は「防御率3.21という数字はあまり正確な評価ではない」とし、43.1イニングで64三振を奪い、被本塁打はわずか2本という成績に注目。「全投球の約70%をフォーシームで構成し、それで押し通すどころか、それによって圧倒的な結果を出している」と分析した。
また、ドジャースにとってスミスの「今後4年間のチーム保有権がついている点」も大きな魅力だという。パッサン記者は「ロサンゼルスのブルペンが未知数だらけの現状において、彼はデーブ・ロバーツ監督が試合のどの場面でも自信を持って送り出せるタイプの投手である」と評している。
ただし、リリーフ投手のリスクについても指摘されている。同局は「ある賢人がかつて言ったように、リリーフ投手は『中年の危機のスポーツカー』のようなものだ。楽しく見える。見た目も華やかだ。そして突然壊れて、『なぜもっと安価で信頼できるものにしなかったのか』と後悔することになる」と警鐘を鳴らす。
とはいえ「もしハイレベルな成果を追求するために一流プロスペクトを差し出す余裕があるチームがあるとすれば、それはこのチームしかない」として、スミスをはじめジャックス、クラセ、デュラン、バウティスタ、ベドナー、ヘルズリーらの名が再び候補として挙げられ、「ロサンゼルスは7月よりも優れたブルペンを8月に手にしていることだろう」と予想していた。
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