フェデラー、復帰後初優勝 得意の芝で見せた超絶ラリーに称賛の声「キングに敬礼」
男子テニスのゲリー・ウェバー・オープンは25日、シングルス決勝で世界ランキング5位のロジャー・フェデラー(スイス)が同12位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-1、6-3で下し、自身大会9度目の優勝を果たした。ウィンブルドンの前哨戦で圧巻の強さを見せたレジェンドは、新鋭ズベレフの曲芸ショットを打ち破る超絶ラリーを披露。ATPは公式Youtubeで動画を公開し、「キングに敬礼」「フェデラーこそテニス」とファンから感嘆の声が上がっている。
ゲリー・ウェバーOP、新鋭ズベレフを2-0で退け、9度目の優勝を飾る
男子テニスのゲリー・ウェバー・オープンは25日、シングルス決勝で世界ランキング5位のロジャー・フェデラー(スイス)が同12位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-1、6-3で下し、自身大会9度目の優勝を果たした。ウィンブルドンの前哨戦で圧巻の強さを見せたレジェンドは、新鋭ズベレフの曲芸ショットを打ち破る超絶ラリーを披露。ATPは公式Youtubeで動画を公開し、「キングに敬礼」「フェデラーこそテニス」とファンから感嘆の声が上がっている。
フェデラーは全仏オープンを含むクレーコートシーズンを全休。今季芝初戦となった6月のメルセデス・カップではまさかの初戦敗退を喫したが、ハレではいつもの強さを見せた。次世代を担う逸材を圧倒し、全豪オープン、BNPパリバ・オープン、マイアミ・オープンに続く、今季ツアー4勝目を挙げた。
なかでも、大きな注目を集めたのがフェデラーの圧巻のテクニックだった。
第1セットの第3ゲーム、40-40の場面でフェデラーが得意の芝で真骨頂を発揮した。ズベレフの強烈なサーブを相手コート深くに返すと、そこから怒涛の攻めを展開。リターンをバックハンドでストレート方向にはね返し、相手の甘くなった一撃に今度はドロップショットを披露。ズベレフが必死のダッシュで返したが、フェデラーは相手の頭上を射抜く絶妙なロビングボレーをお見舞いする。
ズベレフも意地を見せ、ベースラインに向かって猛ダッシュするとフェデラーに背中を見せたまま自分の股の間を通す「股抜きショット」で対抗。しかし、フェデラーは動じず、鮮やかな身のこなしで冷静にボレーを沈め、ポイントを奪って見せた。