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鈴木誠也の大進化、大谷翔平すら凌駕する「43.4」 前半戦だけで自己新…25発の裏にあった驚きの数字

米大リーグ・カブスの鈴木誠也外野手はここまで25本塁打、77打点と、いずれも前半戦だけで米国での自己記録を更新する好調ぶりだ。シーズン162試合に換算すると、42本塁打、129打点という驚きのペース。その理由を探すと、大谷翔平投手(ドジャース)すら凌駕する数値「43.4」がある。

カブスの鈴木誠也【写真:ロイター】
カブスの鈴木誠也【写真:ロイター】

「長打になりやすい角度」の打球が大谷よりはるかに多い

 米大リーグ・カブスの鈴木誠也外野手はここまで25本塁打、77打点と、いずれも前半戦だけで米国での自己記録を更新する好調ぶりだ。シーズン162試合に換算すると、42本塁打、129打点という驚きのペース。その理由を探すと、大谷翔平投手(ドジャース)すら凌駕する数値「43.4」がある。

 鈴木は大リーグ移籍4年目。これまでの最多本塁打は昨年の21本、最多打点は2023年の74だった。ともに今季は前半戦だけで超えるという好調ぶりだ。現在、打点はリーグトップのスアレス(ダイヤモンドバックス)にわずか1差の2位。初のタイトルも十分に狙える位置につける。

 そして、二塁打24本もアロンソ(メッツ)に2差の2位タイで、長打数を見れば52本。大谷を1本差で抑えて堂々のリーグトップに立っている。この逆転劇はなぜ起こっているのだろうか。

 大リーグの記録統計サイト「ベースボール・サバント」によれば、今季の鈴木が大リーグの上位1パーセントに入っている数字がある。長打になりやすい角度の打球を打った割合を示す「LA Sweet Spot%」だ。角度8度から32度の打球がこれにあたり、鈴木は43.4パーセント。一方で大谷は今季この数字を下げており、31.9パーセントは大リーグの下位25パーセントにあたる数字となる。

 大谷は今季、平均の打球角度が13.3度しかなく、54本塁打した昨季の16.2度と比べると打球が上がっていない。一方で鈴木は、この数値を改善してきた。昨季の16.2度から18.6度に上げ、平均の打球速度も自己最速の92.5マイル(約148.9キロ)に達する。長打は角度と打球速度の“掛け算”で確率が上がる。理由があっての長打ラッシュと言えそうだ。

 一方で、ここまで32本塁打している大谷にもまだまだ伸びしろがあるといえる。同じ1994年生まれの2人。所属チームもともに地区首位に立っており、今季は終盤まで様々な場面で火花を散らしてくれそうだ。

(THE ANSWER編集部)


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