敵地ジャイアンツ戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は11日（日本時間12日）、敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場。3回に自身初となる、右翼場外の海へ飛び込む32号“スプラッシュ弾”を放った。チームは7連敗と苦しむ中、大谷は異次元の記録へ突き進んでいる。

　3回1死三塁、大谷は相手先発ウェブの初球カットボールを完璧に捉えた。飛距離410フィート（約125メートル）の弾丸ライナーは右翼席を越え、場外の海へ落ちた。

　チームはこの日も勝てず、7連敗。苦しい状況の中だが、今季32号を放った大谷は驚異の記録へ前進を続けている。

　MLB公式のサラ・ラングス記者が自身のXで紹介したのは2つの項目。「MLB史上、複数回先発した中で、1シーズンの最多本塁打数」として次のデータを紹介した。

2021年 ショウヘイ・オオタニ：46本
2023年 ショウヘイ・オオタニ：44本
2022年 ショウヘイ・オオタニ：34本
2025年 ショウヘイ・オオタニ：32本

　もう1つは「オールスターブレイク前に、1試合以上先発した選手の最多本塁打数（オールスターゲームの初年度は1933年）」というもので、こちらも上位は大谷が占める。

2021年 ショウヘイ・オオタニ：33本
2025年 ショウヘイ・オオタニ：32本
2023年 ショウヘイ・オオタニ：32本
2022年 ショウヘイ・オオタニ：19本
2018年 ショウヘイ・オオタニ：7本
2001年 マイク・ハンプトン：6本

　大谷が突き抜けた驚異のデータだ。6月16日（日本時間17日）の本拠地パドレス戦で663日ぶりに先発登板し、ここまで4試合でマウンドに上がっている。二刀流復活のシーズン。大谷が21年の自身の数字を追いかける。