米マイナーで珍事

　米大リーグ傘下のマイナーリーグで発生した珍事が物議を醸している。8日（日本時間9日）にフロリダ州ジャクソンビルで行われたオリオールズ傘下ノーフォークとマーリンズ傘下ジャクソンビルの一戦。突然雷鳴が響き渡り、投手は思わず投球動作をストップ。ボークが宣告され、走者が生還する場面があった。ルールとはいえ酷な判定に、「これは酷い」「試合を止めるべき」といった声が上がっている。

　映像でもハッキリと聞こえる轟音だった。ノーフォークが2-0とリードして迎えた初回裏ジャクソンビルの攻撃。無死三塁の場面で、先発右腕コントレラスが左足をあげた瞬間だった。雷鳴がとどろき、コントレラスは思わず投球動作をストップ。球審はボークを宣告し、三塁走者が生還した。

　ノーフォーク側は抗議するも実らず。米実況席では「ワオ！」「全員が飛び上がった場面でボークが宣告されました」「不運なタイミングだ」と驚きの声が上がった。ノーフォーク公式Xは映像を公開。「これについてなんて言っていいかすらわからない。母なる自然とジャクソンビルは共謀している！」と冗談交じりに記した。

　ルール上は完全にボークとはいえ、まさかの珍事に同情の声が続出。投稿には「これは酷いよ審判。雷がこれだけ近かったら、試合を中断するべき。この投球は起こるべきじゃなかった」「“ルール”ではそうかもしれないが、この競技の精神に反しているよ」「真剣な話、雷鳴がこんなに近いのに試合を続けていたの？　不適切じゃないか？」「試合を止めるべきだった」と批判的な声が寄せられた。

　試合は9回まで行われ、ノーフォークが9-5で勝利している。